“ご当所力士”豪栄道3大関撃破!

[ 2009年3月26日 06:00 ]

寄り倒しで琴欧洲を破る豪栄道(左)

 大相撲春場所11日目は25日、大阪府立体育会館で行われ、地元大阪出身の豪栄道が0勝5敗と苦手にしていた琴欧洲を寄り倒しで下し、6勝目を挙げた。今場所は3大関を撃破する活躍で、三役初勝ち越しへ大きく前進した。前日、日馬富士に敗れた朝青龍は千代大海を下して1敗をキープ。白鵬が盤石の相撲で全勝を守った。

【取組結果


 地元の応援は励みになる。取組前。大阪・寝屋川市出身の“ご当所力士”に館内から「豪栄道コール」が起きた。
 「(コールのことは)あまり考えなかった。でも勝てて良かったです」。過去5戦全敗と苦手の琴欧洲戦。声援に後押しされるように勢いよく踏み込んだ。小手投げ気味に振られても構わず前に出て2メートル3、157キロの巨体を寄り倒した。
 新三役の小結で挑んだ昨年の九州場所では魁皇の小手投げで左ひじを負傷。「普通だったら痛みを我慢できない状態。でも痛いとはひと言も言わなかった」と部屋関係者が振り返るほどのケガだったが、休まずに出続けた。しかし、5勝10敗と負け越して平幕に陥落。冬巡業は稽古を控え、治療に専念しながら再起を期した。そして初場所で10勝を挙げて三役復帰。今場所は3大関を撃破する活躍でひと回り成長した姿を見せた。
 「(昨年の九州場所の)経験が生きているというか、あの時より相撲になっている。きょう勝ったのは大きいです」。これで上位陣との対戦はすべて終了。あと2勝して勝ち越せば、関脇昇進も見えてくる。

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2009年3月26日のニュース