小塚はSP5位 ミスなしも演技点伸びず

[ 2009年3月26日 11:08 ]

男子ショートプログラムで5位につけた小塚崇彦

 納得の表情でうなずき、右手で何度もガッツポーズした。20歳の小塚は初の表彰台も狙えるSP5位。来季の五輪出場枠が懸かる重要な大会で、まずは大きなミスなく滑りきった。

 最後の3回転ジャンプは「跳んでいるうちに心臓が飛び出しそうだった」と苦笑いで振り返るほど軸が傾いた。それでも今季強化した下半身で踏ん張った。大会前の練習ではジャンプの安定感を欠いていたが、モダンバレエや体の使い方を習う中山知さんにわき腹を意識するよう助言され、好転のきっかけを得た。
 今季は出場選手が限られるグランプリ・シリーズや、欧州勢がいない四大陸選手権で表彰台に上がってきた。だが、強豪がひしめく大舞台でのメダル獲得は容易ではない。滑りのスピードやステップの切れがやや足りなかったため、演技点が伸びなかった。80点を超えたジュベール、ベルネルは4回転ジャンプを成功。4回転なしでも、より精度の高い演技を見せたライサチェク、チャンにも後れを取った。
 「SPで(目標に)足りなかった点数を取り返せたらいい」というフリーでも4回転を回避する予定だ。上位に食い込むためには、さらに精度の高い演技が必要になる。(共同)

続きを表示

2009年3月26日のニュース