小塚と織田の出遅れで…五輪3枠は微妙な状況

[ 2009年3月26日 16:56 ]

 フィギュアスケートの世界選手権で25日に行われた男子ショートプログラム(SP)で、日本の小塚崇彦(トヨタ自動車)は5位、織田信成(関大)は7位と出遅れた。

 来年のバンクーバー冬季五輪の国別出場枠争いでも、目標の3枠獲得の条件となる2人の順位合計「13」以内は微妙。「表彰台もあれば10位の可能性もある」と話していた吉岡伸彦強化部長の予想は悪い方に的中しそうな状況だ。
 4回転ジャンプを武器とする前々回王者のブライアン・ジュベール(フランス)や、エバン・ライサチェク(米国)ら強豪が順当に上位に来た。その中で「フリーで取り返せたらいい」と話した小塚だが、ジャンプでミスがなかったにもかかわらず、持ち味の美しい滑りが演技点の伸びに反映されなかった点が気掛かりだ。
 今大会は3枠獲得を優先し、今季挑戦してきた4回転ジャンプは26日のフリーにも組み込まない予定で、なおさらミスは許されないことになる。
 織田は2連続3回転の連続ジャンプを降りた直後にリンクのフェンスに激突して転倒する痛恨のミスが響いた。「個々に頑張ることで3枠はついてくる。4回転を決め、(出場枠確保の)責任を果たしたい」とフリーでの巻き返しを誓った。(共同)

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2009年3月26日のニュース