朝青龍が2敗目!V争い「考えてない」

[ 2009年3月26日 18:15 ]

琴光喜に敗れて2敗となり悔しそうな朝青龍

 大相撲春場所12日目(26日・大阪府立体育会館)横綱白鵬が大関日馬富士を寄り切り、ただ一人全勝を守った。横綱朝青龍は大関琴光喜に2敗目を喫し、優勝争いから後退。ほかに2敗の力士はおらず、13日目で白鵬が琴欧洲に勝ち、朝青龍が魁皇に敗れれば、白鵬の2場所ぶり10度目の優勝が決まる。大関陣はかど番の琴光喜、日馬富士ともに7勝5敗。琴欧洲は魁皇を寄り切り、勝ち越しを決めた。千代大海は雅山に引き落としで敗れ10敗目。十両は若荒雄が2敗目を喫したが、単独トップは変わらなかった。

 前半戦とはまるで別人のようだ。朝青龍がまさかの失速。一時は28連勝と得意にしていた琴光喜を相手に何もできなかった。右を差し、棒立ちのまま寄り切られ「ああいう相撲は絶対に駄目だ。立ち合いが良くなかったね」と悔しがった。
 残り3日で白鵬との星の差は2に広がった。お互いの現状からすれば、朝青龍の2連覇は絶望的になった。優勝争いについては「考えてない」とつぶやいた後、「ふー」と大きく息をついた。
 13日目に敗れれば、白鵬に優勝を許す可能性が出てくる。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「1敗で千秋楽までいってくれると、また盛り上がりが違うんだろうけどな。この2差は大きい」と残念そうだ。
 こうなれば白鵬の優勝を1日でも先延ばしにすることが、先輩横綱の意地であるはず。しかし「ボロが出たな」と言うなど、朝青龍から前向きな言葉は最後まで出てこなかった。

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2009年3月26日のニュース