小塚 失いかけた自信取り戻す

[ 2009年2月6日 16:54 ]

 演技後のガッツポーズに込めた思いを小塚はこう表現した。「安心と、うれしいのと、危なかったなあというのがまじっていた」。男子SPで3位につけた演技は、失いかけていた自信を取り戻す内容だった。

 昨年末の全日本選手権で失敗し「トラウマだった」と語る2連続3回転ジャンプは、全ジャッジが加点を与える完ぺきな出来だった。現地入り前は不調だったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も、今季強化した下半身で着氷の乱れを最小限に抑えた。「去年までなら転倒した。ちょっとずつグレードアップしている」と胸を張った。
 前回大会は8位だった。それから1年でグランプリ(GP)シリーズ初制覇、初出場のGPファイナルで2位と躍進。ただ、「ファイナルのころから考えすぎるようになった」と佐藤信夫コーチは見る。19歳は、高まる期待の中で勝つことの難しさを感じ始めていた。
 首位のチャンと12点以上の大差がつき、逆転優勝は厳しい。「フリーはとにかく自分の滑りをしないといけない。今日はジャンプに頭がいっていたので、他の部分にも気をつけたい」。小差で追うライバルを抑え、トップに迫る滑りができれば、来月の世界選手権へ大きなステップとなる。(共同)

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2009年2月6日のニュース