織田 久しぶりの大舞台で緊張?巻き返し誓う

[ 2009年2月6日 16:39 ]

 演技を終え、織田は硬い表情のままリンク上で顔をしかめた。「悔しいのが一番。調子はいいと思ったのに、緊張で力を出せなかった」。SPトップのチャンに14点近い大差をつけられ、6位と出遅れた。

 酒気帯び運転の謹慎で昨季は大会出場を控えた織田にとって、国際スケート連盟主催の選手権大会は2007年の世界選手権以来だった。しかも最終滑走を引いた。出だしの3回転半ジャンプは成功させたが、続く2連続3回転ジャンプが3回転―2回転になった。その後も滑りに硬さが見えた。
 吉岡伸彦強化部長は「久々の大きな国際大会。(大舞台から)離れていた影響があったのではないか」と指摘する。演技直前の6分間練習でも織田は「力加減が分からなかった」。どこか平常心を欠いていた。
 「1回滑ったので感覚はつかんだ。集中してこの失敗をフリーにつなげたい」と必死に前を向いた。重点的に磨いてきた4回転ジャンプにも挑戦する。「成功させて表彰台に上がりたい」。21歳の全日本王者はこのまま終わるつもりはない。(共同)

続きを表示

2009年2月6日のニュース