元露鵬らの訴訟 協会理事「検査は適正」と反論

[ 2009年2月6日 11:20 ]

 尿検査で大麻に陽性反応を示し、日本相撲協会から解雇されたロシア出身の兄弟、元幕内露鵬(28)と元十両白露山(27)が「検査手続きは不当」として協会側に慰謝料計1億円を求めた訴訟の第1回口頭弁論が6日、東京地裁(岡健太郎裁判長)であり、協会側は「手続きは適正だった」として争う姿勢を示した。

 訴えられたのは、協会の生活指導部特別委員会(旧・再発防止検討委員会)委員長の伊勢ノ海協会理事ら3人と、大西祥平日本アンチ・ドーピング機構専門委員の計4人。
 訴状などによると、伊勢ノ海理事らは、元若ノ鵬が大麻取締法違反容疑で昨年逮捕された後に実施した尿検査で、解雇となる可能性を事前に知らせなかった上、1月に逮捕された元若麒麟容疑者に陽性の疑いがあったのに精密検査を受けさせなかったとしている。
 協会側は「元若麒麟容疑者は陰性反応が不鮮明だったので追加検査をしたが、いずれも陰性だった」と反論している。
 元露鵬と元白露山は大麻吸引を否定。解雇は無効だとして、別に地位確認を求めて提訴し、係争中。

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2009年2月6日のニュース