東芝 三洋に圧勝!大逆転首位通過

[ 2009年1月19日 06:00 ]

<東芝・三洋>三洋DF陣を振り払い突進する東芝・ロアマヌ

 ラグビーのトップリーグ最終節は18日、東京・秩父宮ラグビー場などで7試合を行い、東芝が逆転で2季ぶりのリーグ1位通過を決めた。前節まで首位の三洋電機相手に9トライの猛攻で62―13と圧勝した。今季初黒星の三洋はリーグ戦連勝が25で止まり2位。神戸製鋼はヤマハ発動機を23―10で下して4位に入り、2月1日開幕のプレーオフ(マイクロソフト杯)へ進出した。6位のクボタまでが同7日開幕の日本選手権出場権を獲得し、13位の日本IBMと14位の横河武蔵野は下部リーグへ自動降格となった。

 チーム一丸で前へ出続けた東芝が、奇跡的な1位通過を果たした。1位になるには4トライ以上&8点差以上の勝利と相手を3トライ以下に抑えることが条件だったが、前節まで12戦全勝の三洋電機を攻守に圧倒。昨季リーグ戦で0―41、プレーオフでもラストプレーでトライを奪われ21―25と逆転負けした相手に雪辱し、WTB広瀬主将は「1年前の悔しさを晴らせました」と喜びをかみしめた。

 トンガ出身の所属選手、イオンギ容疑者が5日に窃盗容疑で逮捕され、瀬川監督が謹慎。危機感から一体となったチームは12日のサントリー戦に61―5で圧勝したが、CTB冨岡が「最高の試合をして燃え尽き症候群になった」と言うように、三洋戦前の練習ではミスを連発した。だが、試合前に広瀬主将が「1年前のリベンジをしよう」とゲキを飛ばし、闘志がよみがえった。プレーオフ準決勝ではリーグ戦で16―42と完敗した神戸製鋼と対戦するが、「東芝のラグビーをすれば結果はついてくる」と同主将。2季ぶりの優勝へ自信を深めた様子だった。

 <三洋電機 2季連続の全勝ならず>東芝の気迫に押され、2季連続の全勝はならなかった。CTB榎本主将は「1対1の局面で負けたことで大敗につながった」と肩を落とした。チームはSOブラウン、日本代表プロップ相馬ら4人がケガで戦線離脱中。飯島監督は「故障者がいるのを言い訳にしたくないが、プレーオフには戻ってくる。チームを立て直したい」と巻き返しを誓った。

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2009年1月19日のニュース