北の湖理事長 2力士秋場所出場「構わない」

[ 2008年9月6日 06:00 ]

 【大相撲 大麻吸引疑惑】あくまでも露鵬と白露山が潔白であるとのスタンスは崩さなかった。2人の精密検査の結果は8日にも出るが、その結果にかかわらず検査のやり直しを熱望している北の湖理事長は、この日も「本人が絶対やってないって言うんだから、徹底的に調べる。同じ検体を使って別のところでやる方法もある」と息巻いた。

 理事長は2力士の秋場所(14日初日、両国国技館)への出場に関しても「構わない」と容認。マリフアナ以外の物質でも陽性反応を示す疑陽性の例を引き合いに出し「(違法薬物が)確実に出てるわけじゃない。(秋場所に)出るつもりでやってる。鎮痛剤などを夏巡業でのんだと言ってる」と最終的には完全にシロになる可能性も示唆した。
 弟子の証言を信じたい。その思いは師匠としては当たり前のことだが、精密検査の重要性を無視する姿勢には、協会内でも疑問の声が上がっている。ある幹部も「それなら再発防止検討委員会の存在意義はない。解散してもいいのでは」と声を荒らげた。「独自の見解」を推し進める理事長の暴走で、もはや相撲協会は空中分解寸前。独裁政権はいよいよ風前のともしびとなってきた。

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2008年9月6日のニュース