森桜子 プロ初戦Vへ6位発進

[ 2008年9月6日 06:00 ]

第1日、3アンダーで6位の森桜子

 プロデビュー戦の森桜子(18=フリー)が6バーディーを量産して69で回り、首位に3打差の6位と好発進した。一時は首位に並ぶゴルフを見せ、3アンダーの満点スタート。期待の新人が、史上初のプロデビュー戦優勝に挑戦する。6アンダーの首位には原江里菜(20=マスターカード)、前田久仁子(31=富士平原GC)の2人が並んだ。

 7月にプロテストに合格したばかりの期待の新人が、デビュー戦で度肝を抜いた。インから出た森は、16番までの7ホールで5バーディーを量産。一時は首位に並んだ。後半の8番では7メートルの下りのスライスラインをねじ込み、6つ目のバーディー。「周りを気にせず自分のペースでできた」と堂々と振り返った。
 先輩に宮里藍らがいる東北高出身で、日本女子アマを2度制した。マネジメント会社は諸見里と同じ博報堂DY。エリート街道まっしぐらだが、古風な面も持つ。高校から独学で練習し、クラブやシューズは自分で磨く。今春には約1カ月、ゴルフ場でバイトもした。客のバッグを運び「逆の立場の人の気持ちが分かった」という。
 「日本を代表する花の名前をつけたい」と桜子と命名された。史上初のプロデビュー戦優勝を果たせば、名前ともども日本の誇る名選手の仲間入りだ。(康本 園子)
 ▼森 桜子(もり・さくらこ)1989年(平元)11月30日、茨城県生まれの18歳。11歳からゴルフを始める。06、08年の日本女子アマ優勝。今年7月のプロテストは合格ラインギリギリで通過した。アマ時代のプロツアー成績は、07年サントリーレディースの35位が最高。家族は両親と兄。1メートル60、58キロ。

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2008年9月6日のニュース