三洋電機「ノーパニック」で王者対決に完勝

[ 2008年9月6日 06:00 ]

<三洋・サントリー>前半2分、トライを奪う三洋・田中

 2強が激突した開幕戦は三洋電機が快勝した。昨季の日本選手権王者の三洋電機は、昨季トップリーグ王者のサントリーをノートライに抑え込み、19―9で開幕戦を飾った。元オーストラリア代表主将で、世界最多の139キャップを持つSHジョージ・グレーガン(35)が加入したサントリーは、三洋電機の激しい防御とハイパント攻撃を崩せなかった。

 2連覇を狙う王者サントリーをノートライに抑えた。激しい防御を持ち味に掲げる三洋電機の会心の勝利に、三宅主将は「厳しい展開だっただけにうれしい。みんな最後まで冷静だった」と喜んだ。今季のスローガンは「ノーパニック」。蒸し暑いナイターで、チームは激しさの中に冷静さを最後まで失わなかった。
 リーグ戦で勝ち、プレーオフで敗れ、日本選手権決勝で勝った宿敵との開幕戦。新品ボールは汗で滑り、序盤はミスが続出したが田中のトライなどで10―9で折り返した。後半、風上に立つと、パスを回す攻撃を捨て、SOブラウンのキックを多用。ハイパントで相手ミスを誘い、PGを確実に3本決めて、サントリーを突き放した。
 守っても、サントリーの超大物SHグレーガンに仕事をさせなかった。今季から就任した飯島監督は「指示していないのに、選手がキック中心でプレーしてくれた。臨機応変の対応は心強い」と選手を絶賛。「今季はもつれると思う。勝ち点4を取れた意味は大きい」。トップリーグ屈指の好カード初戦の快勝に、指揮官は満足げだった。

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2008年9月6日のニュース