清原のゲキで星野が“燃える男”になった

[ 2008年6月1日 06:00 ]

通算8アンダーで首位の星野

 男子ゴルフツアーの三菱ダイヤモンド・カップ第3日は31日、兵庫県三木市の東広野ゴルフ倶楽部(7102ヤード、パー71)で行われ、星野英正(30=フリー)が4バーディー、1ボギーの68で回り、通算8アンダー、205で首位をキープした。大会前に一緒に食事をしたプロ野球オリックスの清原和博内野手(40)の存在を刺激に、06年のコカ・コーラ東海クラシック以来、2年ぶりのツアー3勝目を狙う。永久シードを得る25勝目を狙う片山晋呉(35=フリー)は3打差の6位につけた。

【第3R成績


 13番で13メートルものバーディーパットを沈めて星野にエンジンがかかった。「スライスしながら上って、てっぺんからは右に下るライン。長いのが入ってホッとした」。前半はイーブンだったが、会心のパットを機に14、18番でもバーディー。スコアを3つ伸ばして3勝目に大きく前進した。
 大会前の27日、神戸市の季節料理店「雄」で、オーナーの田中義雄氏を通じ、オリックスの清原と知り合った。豪快な食べっぷりとは裏腹に朝の5時30分には起きて練習すると聞き「やっぱり、やることはやっている」と同じアスリートとして刺激を受けた。清原からは、優勝したら「ホールインワン賞(300万円相当)以上のもの、時計でも何でもやる」とハッパをかけられ、「あの人が味方についたら怖いもんはない」と、いつも以上に気合が入った。
 第1日の65は、この大会では04年以来のベストスコア賞(グアム・サイパンクルーズ)の可能性があり「前も喜んでくれたから今度も親にあげたい」とこちらにも意欲を見せる。3勝目、清原からのプレゼント。すべてを手に入れるため「最終日はトップだけを見て頭を取りに行く」と言い切った。

 ≪片山決めるぞ逆転永久シード≫永久シードの25勝を目指す片山は「舞台は整った」と逆転優勝に自信を見せた。2番から連続ボギーとスタートは不安定だった。だが、第1打をラフに打ち込んだ8番でバーディーを拾うと流れを取り戻し、68までスコアを伸ばした。首位とは3打差だが、「このコースは技術の差が出てくる。72ホールで1打少なければいい」と不敵に笑った。

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2008年6月1日のニュース