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米国ファンドによるサッカークラブ買収にひそむ闇とは

[ 2026年2月17日 14:45 ]

セリエAのACミラン(ロイター)

 近年、米国のファンドによるサッカークラブへの投資は増加している。その背景には市場の発展性や投資への魅力がある。

 中でもその傾向が顕著なのが、イタリアの1部リーグ、セリエA。パンデミック中にクラブの価値が下落し、イングランド・プレミアリーグのクラブなどと比べて割安だったことや、ローカルオーナーだけではクラブ経営が難しくなっている状況がその一因とされる。

 セリエAは今や20チーム中10クラブのオーナーが外国人。そのうち、米国資本に支えられているクラブはインテル・ミランやACミランなどをはじめ、八つにも上る。

 外国資本を受け入れることには多くのメリットがあるとされ、資金力の強化、経営の効率化、グローバルな視点の導入などが挙げられる。意思決定なども速い傾向にあり、新しいプロジェクトやビジネスがスピーディーに進むことは多い。

 ただ一方で、一部のアメリカ人オーナーは、イタリアサッカーの動態を十分に理解していないと非難されたり、リーグや国内の構造的問題に直面したりするなど、困難に直面している。例えばACミランでは、運営において選手の売買やスポーツ運営に関する決定が疑問視されている。イタリアサッカーはクラブやスポーツ自体に強いつながりがなければ、投資が難しいとされるのも、また事実だ。

 Jリーグもここ数年、米国ファンド会社がクラブの買収に動いているとの情報がある。今のところ実現には至っていないが、各クラブのオーナー企業にとっては、ファン・サポーターを第一に、売却先の将来設計などを明確に把握した上で、売り渡すことが不可欠だ。さもなければ、サッカーがスポーツやエンタメ性を欠いた、単なるビジネスのツールになりかねないからだ。

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