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鈴鹿FWカズ「うまくなりたい」スタメンで最年長出場58歳130日 プロ40周年特別記念試合

[ 2025年7月7日 06:00 ]

JFL第15節   アトレチコ鈴鹿3―3ヴィアテイン三重 ( 2025年7月6日    三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場メインG )

<鈴鹿・三重>キャプテンマークを左腕に巻き先発したカズ(撮影・長嶋 久樹)
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 アトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良(58)がホームのヴィアティン三重戦で今季初先発した。昨年10月26日のソニー仙台戦以来の先発で、自身の持つリーグ最年長出場記録を58歳130日に更新。4917人の観衆を前に前半のみの出場にとどまったが、主将マークを巻き「プロ40周年特別記念試合」と銘打たれた一戦で躍動した。試合は3―3で引き分けた。

 カズは、まだ飢えていた。プロ生活40周年のメモリアルマッチ。感傷に浸ることなく、前を向いた。「たくさんのサポーターに勝利を届けたかった」。3点差を追いついたドローでも、勝ち点3を逃したことを悔いた。

 昨年10月26日のソニー仙台戦以来の先発。左腕にキャプテンマークを巻き、子どもや孫のような年齢の仲間を鼓舞しながら最前線で戦った。全盛期の運動量やキレは望めないが、前半6分に左サイドからのスルーパスでスタンドを沸かせた。「今だっていいプレーが出せるとうれしいし、逆だと腹が立つ」。前半のみの出場でボールタッチは3度。数字以上に有形無形の力を味方に与えた。

 1986年2月にブラジルの名門サントスで一歩目を踏み出したプロ生活。「若い頃、40代、50代まで続けようなんて思ってもいなかった」と告白する。ただ、キャリアを積む間に、意識は確実に変化した。「40歳過ぎてからの方が、うまくなりたい、試合で活躍したいという思いが強い」。58歳を支えるのは向上心だった。

 キングだけが知る苦労もある。「若い選手と毎日、一緒に練習するのは本当に大変なんですよ」。体力の違いは歴然。全体練習をこなすため、個別にジムへ通い、フィジカルを上げる。ピッチに立つ限り続く宿命。受け入れる覚悟もある。

 「まだやりたいプレーがあるので、次の試合でトライしたい」
 22年11月12日を最後に遠ざかるゴールは結果でしかない。カズはもっと上達するため、きょうもピッチでボールを追う。 (堀田 和昭)

 ○…カズと親交の深い北沢豪氏、前園真聖氏、松井大輔氏が試合前にトークショーでメモリアルマッチを盛り上げた。3人ともにカズと同じクラブでプレーした経験があり、知られざるキング裏話を披露。北沢氏が「僕は56歳で、カズさんは2つ上なので、初めて年金をもらうサッカー選手になるんじゃないですか」と笑わせると、前園氏も「まだうまくなれる、と向上心を持っているのが凄い」と驚嘆。松井氏は「この暑さの中で、プレーできるなんて…」と舌を巻いていた。

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