【G大阪FW宇佐美貴史 単独インタビュー】C大阪に勝利して“今年のG大阪はこうだ”と主張する
33年目のJリーグがきょう14日に開幕する。注目の開幕カードに選ばれたのは、G大阪―C大阪(パナスタ)の大阪ダービー。G大阪の“至宝”FW宇佐美貴史(32)とC大阪の“ガンバキラー”FW中島元彦(25)のキーマン2人が、本紙の単独インタビューに応じた。
宇佐美が背負うのはクラブの誇りや歴史、伝統、そして勝敗の責任。G大阪の“全て”と言って良い。
「去年も一昨年も背負いすぎていると言えば、背負いすぎていると思う。そもそもアカデミーから昇格して、7番背負って、主将マークも付けている。その重圧や背負うものの重さがシーズンごとに変わるはずはないので。でもモノが多ければ多いほど…というスタンスだし、良いシーズンになろうが、苦しいシーズンになろうが、覚悟は決めている」
主将として3年目。23年は残留争いだったが24年はリーグ4位と天皇杯準優勝。「熱量」と「やり続ける」という言葉を常に使い、ブレずに邁進した。背負う重量は変わらないが、その持ち方は変わった。
「思いついたことは全部やると決めていたんで。“今、これを言った方が良い”“これをやった方が良い”“この選手にこれを話した方が良い”とか…。“でも、こういうことが起こるかな?”という、この“でも”をなくした。どう思われようが良い。それで嫌われようが知ったこっちゃないぐらいの感じでやりました。それが自分の心の軽さに繋がったのかな。その中で主将3年目ですが、今、言ったようなピッチ内外でのリーダーシップを“さらに”と意識しています」
今季はクラブ10個目のタイトルが期待されている。その開幕の相手は宿敵・C大阪だ。
「ビッグマッチですよね。どちらにせよ、良いキッカケになる。勝利して勢いを付けていく、自信を深めていく方になれば間違いなく良いし、そういう流れにしていきたい。向こうは新監督で、新しいスタイル。出鼻をくじく意味でも。得点?当然、狙う。ダービーでゴールを決めるという思いを強く持って試合に挑みたい。勝利して“今年のG大阪はこうだ”というのをプレーで主張したい」
昨年はC大阪にリーグ戦で5年ぶりに勝利。その後の公式戦10試合負けなしに繋げた。また10月の対戦では敗れたが、その後は公式戦8試合で敗れたのは天皇杯決勝・神戸戦のみ(6勝1分け1敗)。悔しさをバネにした。だからこそ「劇薬」と表現し、今季も飛躍への足がかりにする意気込みだ。
タイトル獲得への渇望は増している。昨年の天皇杯決勝。直前の左太もも肉離れで欠場した。試合後はピッチに降り立ち、大粒の涙を流した。「正直、僕が出ていれば何とかできたとは思っていない。去年のチームは誰が出ても勝てていたし、僕が圧倒的に引っ張ってきたわけでもない。全員で進んできたチームなので“タラレバ”は全く考えなかった」。感情を支配していたのは「悔しさもそうですし、ピッチに立てなかった歯がゆさもそうだし、サポーターやチームメートに対しての申し訳なさ。皆が悔しそうにしている一方で神戸の選手が喜んでいる姿を見て苛立ちもありました」。だが「あの悔しさを晴らすためにもう1回切り替えるというか、今年やり続けるだけ」とエネルギーに昇華させた。
沖縄キャンプではビルドアップの改善と前線からのプレス練度を高めてきた。練習試合の結果は振るわなかったとはいえ、それは気にしていない。むしろ課題はポジティブだ。
「失点はほぼミス絡み。崩されたシーンは何回かありましたが、ほぼ自ら失点しているな、と。そのミスとどう向き合うかだけで失点を減らせる。気になるのは、後半頭の入り方。去年からの課題ですが、ある程度、前半は攻撃の形ができるし、後半も相手が出てこなければできた。でも相手が後半の頭からプレスを掛けてきた時、受けに回りすぎていた。スタイルを保持してボールつないで食われて…。実は沖縄キャンプでの練習試合時にあるチームの選手から“あれ(ビルドアップ)やってくれると本当、助かるよな”みたいな会話が聞こえてきたりした。後ろから繋いでいくから、相手からすれば一番ハメやすい」
その打開策は全員の試合を読む力。
「ダニ(ポヤトス監督)の戦術に固執するのではなく、ダニのスタイルを全うするポイントと、その真逆のことをしないといけないタイミングが絶対に出てくる。ある意味、ダニが求めるサッカーをするために。神戸は経験豊富で勝負のあやを理解している選手が、コミュニケーションとか見ていても多い。そういう選手は多ければ多い方が良い。札幌戦(10月5日)のようにラスト1、2分で点取って勝てば喜びも大きいと思いますけど、2―0やクリーンシートでボールを回しながら終える試合が増えないといけない。神戸や広島なんかはまさにそう」
より成熟したチームへ。そして今年33歳になる宇佐美も、さらなる成長を見据える。
「去年、僕がもう少し数字を残してれば(12得点8アシスト)、もう少し順位も変わったのかなと思いますし、まずは去年のパフォーマンスを上回ること。数字上でもキャプテンとしても。去年の自分を超えるのは今季のテーマ。ここから年々パフォーマンスを上げていって、現役を終えるまで上げ続ける。そうなれば満足して終われるんで。現役の終わり方に関してはそうですね…自分は“ここで終わる”というのは決めている。それ以上はやらないつもりなんで。そこまでパフォーマンスを上げ続けて、ハングリー精神を持ってやっていきたい。胸の星の数?そりゃ、できる限り多く付けたいですよ」
まずは最大のライバル相手に3年連続の開幕ゴールを叩き込み、最高のスタートを切る。
◇宇佐美 貴史(うさみ・たかし)1992年(平4)5月6日生まれ、京都府長岡京市出身の32歳。G大阪ジュニアユース、同ユースを経て09年に飛び級でトップチーム昇格。バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)など2度の海外移籍を経て19年夏に復帰。元日本代表MF遠藤保仁の代名詞だった背番号7を23年から継承し主将に就任。J1リーグ通算273試合出場81得点。国際Aマッチ通算27試合出場3得点。1メートル78、69キロ。利き足は右。
〇…高卒新人のMF名和田が開幕スタメンに名を連ねる可能性が高まった。今季から1試合の選手枠が20人に拡大された中、完全非公開だった8日の練習試合でも主力組に入ったもようだ。この日はダービー前恒例の熱烈サポーターからの激励を初めて受け「凄い」と目を丸くしたが、物おじした様子はない。「得点を取れればこれ以上ない。勝負強い選手でありたい」。昨年の京都MF安斎に続く史上4人目の高卒新人開幕弾を挙げ、華々しいプロデビューを飾る。
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