鳥栖　中2日のアウェー連戦でアジア王者・浦和に快勝　連敗ストップ

明治安田生命J1第10節   鳥栖2―0浦和 （ 2023年5月10日    埼スタ ）

＜浦和・鳥栖＞後半、ゴールを決め喜ぶ鳥栖・長沼（撮影・西海健太郎）
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　最後まで粘り強く走り続け、敵地でアジア王者・浦和に快勝。連敗を「2」でストップした。

　前節川崎F戦から中2日で迎えたアウェー連戦。厳しい日程の中でも立ち上がりからハードワークを惜しまず前線からのプレスを続けた。

　0―0で迎えた後半25分、同11分からピッチに投入されたMF長沼洋一（26）が膠着状態を破った。相手DFに当たったこぼれ球に反応するとペナルティエリア手前中央から左足を一閃。。ゴール左に鮮やかな先制ミドルシュートをたたきこんだ。
　チームに勝利を呼び込んだ自身キャリアハイとなる今季3点目に「とにかくゴールできて勝利につなげることができて良かった」と笑顔。ピッチに投入される際は攻撃の持ち味を出すよう指示を受けたといい「中で待っていたらボールがこぼれてきたので思い切り振り抜いた。入って良かった」。期待に応えた一撃に胸を張った。

　さらに同30分、勢い付いたチームは前線のプレスを起点に追加点。河田が相手のビルドアップのパスミスをカットすると、MF手塚康平（27）が落ち着いて左足を振り抜き自身今季初得点の追加点を奪った。
　
　最後まで持ち味の運動量を発揮し守っては完封。攻守がかみあっての快勝に川井健太監督は「仕留めるところを仕留めてくれて良かった」と評価。中2日で戦った関東のアウェー2連戦を1勝1敗で終え「中身も大きかった」とチームの成長に手応えを口にした。

　次戦は14日、アウェー3連戦の最終戦となる福岡との“九州ダービー”に挑む。「次の試合ではもう一つ成長した姿をみせたい」。
　アジア王者を撃破した鳥栖が、勢いを持ってダービーを制する。