神戸　イニエスタからの～大迫決勝弾！　公式戦初出場のファンタジスタが起点「勝利に貢献できて良かった」

ルヴァン杯1次リーグ第2節   神戸1―0横浜FC （ 2023年3月26日    ニッパツ ）

神戸・イニエスタ
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　1次リーグ9試合が各地で行われ、C組の神戸は1―0で横浜FCを破って初勝利を挙げた。後半40分にFW大迫勇也（32）が決勝弾。今季公式戦初出場だったMFアンドレス・イニエスタ（38）のパスが起点になった。

　技術はさび付かない。神戸は後半40分、汰木のクロスを大迫が右足で流し込んで決勝点。その汰木に自陣左サイドから絶妙なスルーパスを通したのがイニエスタだ。「感覚はすごくいい。常に試合に出る準備をしてきた。勝利に貢献できて良かったよ」。雨が降りしきる中でもボールを落ち着かせ、パスの強さも完璧。出場わずか14分間で、3度も決定的なパスを通した。

　開幕前から足を負傷。2月下旬には妻アンナさんの第5子出産に立ち会うために母国スペインに一時帰国した。再来日したのは3月中旬。「治すべき箇所があったり、個人的な大事な用事でバルセロナに帰ったりした。戻ってきて2週間。あとは監督が使ってくれるかどうか」。チームとしては強度の高いハイプレスを志向する中、同じ役割を求めるのは難しい。だが、吉田監督が「アクセントを付けたかった」と話す通りイニエスタにしかできない役割がある。

　第5子に捧ぐ勝利かという問いに「si（うん）」と笑み。頼れる主将の復帰は、リーグ首位を走るクラブの大きな追い風になる。（飯間　健）