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新潟 ルヴァン杯“16年ぶり”鹿島撃ち 秋山今季初ゴール

[ 2023年3月27日 04:22 ]

ルヴァン杯1次リーグ第2節   新潟1-0鹿島 ( 2023年3月26日    デンカS )

<新潟・鹿島>先制ゴールを決めた秋山
Photo By スポニチ

 J1新潟はホームで鹿島に1―0で勝利した。後半7分にケガから復帰したばかりのMF秋山裕紀(22)が今季初ゴールを決め、守り切った。新潟のルヴァン杯での勝利はJ2時代の18年5月9日のFC東京戦以来、5年ぶり。同杯での鹿島戦はナビスコ杯時代の07年3月21日以来、16年ぶりの勝利となった。

 0―0の均衡を破ったのは秋山の右足だった。後半7分。右足を思い切り振り抜くと、相手DFに当たってコースが変わりゴールに吸い込まれた。雨の中でも集まった約1万2000人ものサポーターを沸かせ「狙ったコースではなかったが相手に当たって入ったので良かった。ケガ明けでこれまでチームに迷惑をかけていたので恩返しができました」と胸を張った。

 8日のルヴァン杯福岡戦(●0―1)で股関節を痛めて戦線離脱。22日の練習から合流したばかりだった。この日は立ち上がりから鹿島の勢いに圧倒され守備に回る時間が長かったが、じれずに戦い無失点で折り返し。だが、ハーフタイムで松橋監督からは「鹿島の攻撃に慣れてきてホッとして満足しているなら、それは違う」と満足することなく、さらにギアを上げるよう指示された。

 負けん気の強い秋山は「リキさん(松橋監督)の話を聞いてなにくそって思った。もっと勇気を持って攻めないと」。先制ゴールのシーンは、この日1トップに入ったFWシマブクからのダイレクトパスを受け、ドリブルからシュートを放ったもの。「前のスペースが空いていたのでシュートしか考えてなかった」という。指揮官の言葉に発憤し、やや遠めの位置からでも積極的にシュートを打ったことが奏功した。「自分だけでなく一人一人が勇気を持ってプレーできていた」とリーグ戦の先発とほぼ変わらないメンバーの鹿島にひるむことなく戦ったことを強調した。

 松橋監督は秋山について「尻上がりに良くなっていった。前に出て攻撃も守備もできていたし、いいパフォーマンスだった」と高く評価した。持ち味の攻撃力をいかんなく発揮した秋山は「J1はシュートレンジが大きいので、自分たちボランチも積極的に打って決めていければ」と手にした自信を武器にさらなる高みを目指す。

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2023年3月27日のニュース