札幌DF岡村が自身初のJ1開幕スタメンへ　26歳誕生日にクラブ初のJ1開幕戦完封勝利誓った

チームメイトらに誕生日を祝福された札幌・岡村
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　熊本2次キャンプ中のコンサドーレ札幌は15日、大津町運動公園球技場で練習を行った。DF岡村大八は26歳の誕生日で、意気込みも新た。札幌加入3年目にして自身初となるJ1開幕戦先発出場が確実な“成り上がり男”は、18日の広島戦（Eスタ）に向けてクラブ史上初となるJ1開幕戦の完封勝利を誓った。

　岡村が初の舞台に挑む。J1初挑戦で札幌入りした21年、さらに昨季は開幕戦はベンチ外。だからこそ背番号50は「雰囲気を味わってみたい」と目を輝かせ、「ちょっと緊張すると思うけど、普段通りの自分の力を発揮できればいい」と闘志を燃やした。

　着実に階段を上がってきた。立正大から19年にJ3群馬に入団し、同年夏にJFL宮崎へ期限付き移籍。20年にJ2に昇格した群馬に復帰して主力の座を奪うと、21年にJ1札幌に完全移籍し、昨年5月からスタメン定着と成り上がってきた。昨季の最終戦後にペトロヴィッチ監督が「岡村は最も成長した」と名指ししたほど急成長。自信を胸に沖縄、熊本と続くキャンプもケガなく順調に過ごし、3バックの中央での開幕スタメンをほぼ手中にしている。

　狙うのは無失点での勝ち点3獲得だ。札幌は過去、J1の開幕戦で2勝2分け7敗で完封勝ちは0。さらに昨季3位の広島との敵地戦となれば難易度が上がる。キャンプ中6試合の練習試合では失点が多く「自分たちのミスが多いので、減らさなきゃいけない」と反省。守備の要として「やっぱり完封で勝ちたい。うちがどれだけ点を取っても0にこだわりたい」と全力で任務に挑戦する。

　26歳の抱負としては「チームとしても個人としても目標を達成できる年にしたい。中堅の年なのでチームを引っ張っていく存在になりたい」と述べた。主力の座を1年間死守し、タイトル奪取。完封勝ちをその第一歩とする。（青木　一平）