川崎F“銭湯”モード　17日横浜との開幕戦に天童よしみが登場　「番台さん」で選手を送り出す

開幕戦で実施される映画「湯道」とのコラボイベント（C）川崎フロンターレ
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　明治安田生命Jリーグが17日、いよいよ開幕する。17日唯一の「金J」カードは、王座奪還を目指す川崎Fと昨季の王者・横浜の一戦。ホームとなる川崎Fでは、ジャンルを超えた異例のイベントで、30周年を迎えるJリーグのキックオフを彩る。

　異例のタッグが、Jリーグの開幕を盛り上げる。川崎Fは横浜との開幕戦で、映画「湯道」（監督鈴木雅之、23日公開）とコラボイベントを実施。映画に出演する歌手の天童よしみ（68）が始球式に登場し、選手入場の際には即席の番台に乗って「番台さん」として選手を送り出す。

　映画のタイトル「湯道」ならぬ、「優（勝）道」に向けた開幕戦。選手は「銭湯」ならぬ「戦闘」に向け、番台とともに設置されたのれんをかき分けてピッチに入場する。それを天童よしみが上から見送る演出だ。21年から3季連続、ホームの「金J」で開幕を迎えている川崎F。企画力にたけたクラブらしく、チケット完売の開幕戦で今年も華々しいプランを用意した。

　クラブと風呂との縁は深い。川崎浴場組合連合会と銭湯の利用促進キャンペーンを実施してきた縁で、17年の初優勝時には別会場にあったシャーレの代わりに風呂おけを掲げた。Jリーグで唯一「フロ」が付くクラブでもある。26（フロ）周年として数多くのイベントを企画した昨季に続き、今季も風呂で沸かせていく。

　横浜には昨季3連覇を阻まれた。王座奪還を狙う上で絶対に倒さなければならない相手。鬼木監督は「勝利への執念を見せることが重要。チャレンジャー精神を前面に出して戦うこと。Jリーグを盛り上げていくためのゲームができれば」と話す。今季からマンチェスターCを参考に、戦況によって布陣を変える“可変システム”も導入予定。進化した今季の川崎Fは、なめたらあかん！

　▽川崎Fの風呂つながりイベント　昨季のクラブ創設26（フロ）周年は「026（オフロ）サポーター」にスーパー銭湯アイドル「純烈」が就任。FC東京との開幕戦では始球式を行い会場を盛り上げた。また、6月には同じく1996年の放送開始から26周年を迎えた北海道テレビ放送の「水曜どうでしょう」軍団を迎えたイベントや、7月からは川崎市＆東京都大田区の68カ所の銭湯が参加した大スタンプラリーを実施するなど、多様な企画を打ち出した。