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日本代表・森保監督「日本に不可能はない」年俸3億円で続投!ザック超え日本最高

[ 2022年12月29日 04:55 ]

会見で笑顔を見せる森保監督(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 日本サッカー協会は28日、都内で臨時の技術委員会と理事会を開き、日本代表の森保一監督(54)との再契約を決めた。W杯で指揮を執った日本代表監督の続投は初で、契約期間は26年W杯米国・カナダ・メキシコ大会終了まで。年俸は歴代最高の推定3億円。森保監督は同日、都内で会見し決意表明した。

 会見場は11月1日にW杯メンバー26人を発表した部屋だった。約2カ月前とは異なり、緊張の解けた表情で登壇した森保監督は「責任の重さを考えると身の引き締まる思い。時代の変化に対応しながら勇気を持って挑戦し続け、日本サッカーの価値を上げるように全力を尽くしたい。日本に不可能はないという信念を持ち挑戦したい」と決意表明した。

 W杯で敗退した直後から次期代表監督選考は本格化した。今月8日の強化部会、12日の技術委員会で反町康治技術委員長に一任。W杯での戦いを分析した上で候補を森保監督に絞り込み、21日には田嶋幸三会長、岡田武史副会長、反町委員長が協議し続投を要請する方針を決定。森保監督と交渉を行い基本合意し、この日、正式決定した。

 本契約は年明けになるが、契約期間は次回W杯までの3年7カ月。年俸は「今までの監督以上。世界的に見ても恥ずかしくない額」(田嶋会長)で、過去最高とされたアルベルト・ザッケローニ氏らの2億8000万円を超え、日本代表監督史上最高の3億円とみられる。

 今後のチームづくりの課題について森保監督は「ボールを握ってゲームをコントロールすること。世界の最先端のドイツやスペインもトライしているとW杯で学んだ。失点はしたくないが、自陣から組み立てて、かつカウンターも仕掛けるようにしたい」と説明した。W杯カタール大会では堅守速攻でドイツ、スペインを破ったが、8強以上の目標を達成するためボール保持率を高める戦術を目指す。来年3月23日のキリンチャレンジ杯が第2次森保政権の初陣となる。26年W杯で「新しい景色」を見るため、新たな一歩を踏み出す。

 ≪最長年数&最多試合数指揮へ≫森保監督が26年W杯も指揮すれば、岡田武史監督(98、10年大会)の2度に並ぶ最多で、連続は初。なお日本代表の連続政権は63~69年の長沼健監督の7年が最長で、森保監督が26年まで指揮すれば8年となり、更新する。また、森保監督の国際Aマッチ41勝は歴代最多で、通算62試合は4位だが、順調なら73試合の長沼監督を抜きトップに立ちそうだ。

 ◆森保 一(もりやす・はじめ)1968年(昭43)8月23日生まれ、静岡県出身の54歳。長崎日大高からマツダ(現広島)加入。現役時代は広島、京都、仙台でプレー。日本代表でW杯米国大会予選など35試合出場1得点。04年1月引退。U―20日本代表コーチ、広島コーチなどを経て12年広島監督に就任しJ1で3度優勝。W杯ロシア大会日本代表コーチ。18年7月からA代表を率い通算41勝9分け12敗(PK戦は引き分け扱い)で歴代最多勝利数。五輪代表とA代表の監督を兼任し21年東京五輪4位。

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