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川崎F 10人で勝ち越しも3連覇の夢散る…鬼木監督「執念は見せてくれた」

[ 2022年11月5日 16:30 ]

明治安田生命J1最終節   川崎F3-2FC東京 ( 2022年11月5日    味スタ )

<FC東京・川崎F>優勝を逃し悔しそうな表情でサポーターにあいさつする川崎F・谷口(撮影・西尾 大助)
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 川崎Fの3連覇の夢が散った。FC東京を3―2で下したが、首位の横浜が神戸に勝利したため、勝ち点2差を詰められず2位で終戦。19年に続いて悲願の3連覇を逃した。

 鬼木監督は「自分たちらしさを一人少なくなってからも出してくれた。執念は見せてくれた」と選手をたたえた。その上で「リーグ戦は年間を通してのものなので、いろんなところで取りこぼしをした事実がある。突き詰めていく必要がある」とも今季を振り返った。

 試合後、ゴール裏のサポーターの下にあいさつに向かう選手の目には涙があふれた。MF橘田の目は真っ赤。MF脇坂はネックウォーマーで顔を隠しながらおえつした。FW家長の瞳にも涙が光った。

 前半19分にMF脇坂の華麗なミドルシュートで先制。だが、同29分にペナルティーエリア外に飛び出したGK鄭成龍(チョン・ソンリョン)が相手FWを倒してしまい、一発退場。早い段階から10人での戦いを強いられた。

 後半2分に失点したが、チームは諦めなかった。16分にMF橘田のボールを奪取からFWマルシーニョが右足で勝ち越しゴール。同29分に再び同点に追いつかれたが、直後の同30分にDF車屋の左クロスがオウンゴールを誘発して決勝点をもぎ取った。

 「奇跡と呼ばれる、そういう言葉がある以上、可能性があると思っている」と話す鬼木監督の下、10月の頭には横浜と8差まで勝ち点差を広げられながら、2差まで猛追。だが、最後の最後に力尽きた。

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