ヤングなでしこはU―20女子W杯で連覇ならず　史上初の快挙目指すもスペインに惜しくも敗戦

池田監督（共同）
Photo By 共同

　ヤングなでしこの夢はあと一歩のところで散った。U―20女子W杯に臨んでいる日本代表は29日、決勝でスペインと対戦し、1―3で敗れた。頂上決戦は前回大会と同カードで3―1で日本が勝利していた。日本は史上初の連覇はならなかった。

　悪夢のような27分間だった。前半12分に抜け出した相手にGKとの1対1から先制を許すと、同22分にも同じような形から再び失点。さらに同27分、ハンド判定でとられたPKを決められて3点をリードされた。

　A代表と兼任する池田太監督（51）は後半頭からMF天野紗（18＝INAC神戸）とMF松窪真心（18＝JFAアカデミー福島）を投入。すると同2分、天野が期待に応える。デザインされたFKから、中央にこぼれたボールに素早く反応。右足でゴールネットを揺らした。

　これを反撃の狼煙に日本の猛攻が始まる。FW山本柚月（19＝日テレ東京V）やFW浜野まいか（18＝INAC神戸）ら決勝まで攻撃陣をけん引してきた選手を中心に次々に相手ゴールに迫った。

それでも得点は遠く、無情にも終了の笛が会場に響きわたった。