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川崎F・大島僚太 ケガを繰り返しても「意地でもしがみつく覚悟でリハビリをしている」 前節鹿島戦で復帰

[ 2022年8月29日 17:00 ]

27日の鹿島戦で復帰を果たした川崎F・大島僚太
Photo By スポニチ

 川崎FのMF大島僚太(29)が29日にオンライン取材に応じ、ケガとの戦いにおける心境や、逆転でのリーグ3連覇を目指す残り10試合への思いを明かした。

 27日の鹿島戦では後半27分から出場し、2―1の勝利に貢献。右ハムストリング肉離れからの復帰を果たした。

 果敢にボールに飛び込む姿勢に恐怖心は見えなかったが、大島は言う。

 「本音はめちゃめちゃ怖いなと思いながら(プレーすること)もあります。ただプレーの瞬間、瞬間ではそんなことも言っていられない」

 切っても切り離せないケガとの戦いの中で、割り切れない思いを抱くこともあるという。それでも「プレーしているときはなるべく忘れながら、とにかくサッカーに集中できるような思考を持つことを練習しているという感じです」と続けた。

 今季は3月にも右足関節じん帯と右近位脛腓じん帯を損傷した。このケガが今も尾を引いており、細かいステップは完全には遠い。痛みとして出ることもあるという。

 「寝ても覚めても3月にケガしたところの痛みの確認から朝が始まる。それは変わらずストレスはストレスなんですけど、今はかろうじてサッカーができている状況なので。去年の方がつらかった。今年も今年でつらいですけど、自分の中で“何とか頑張ろう”って思っている」

 「家族がいなかったらすっと辞める決断も」よぎるほどの葛藤は、同じ箇所のケガを繰り返した昨季の方が多かった。当時に比べれば、今は前を向けている。

 「意地でもしがみつく覚悟でリハビリをしている。チームからいらないと言われるまでは、とにかく自分がすべきことをしなければいけないと。支えって言われるとたくさんの人の顔が浮かびますけど、僕自身もやっぱり思いっきりサッカーがしたいので、その思いが一番。たくさんサッカーをしたいって思いで粘っている感じです」

 どんなにケガを繰り返しても、ピッチに戻れば誰からも抜群の信頼を寄せられる。鬼木監督からも「このチームでずっと魅力あるサッカーをしようと言っている中で、そういうものを表現できる選手の一人」と認められる背番号10。自身の力が欠かせない終盤戦に向け、「まずは自分が(ケガでチームを)離れないように努めることと、チームがより迷いなくアグレッシブなサッカーをできるようなコミュニケーションを取って、みんなと最後笑って終われるようにしていきたい」と力を込めた。

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2022年8月29日のニュース