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森保監督 9月欧州遠征 E―1V戦士招集あるぞ パリ世代のボランチ藤田を高評価

[ 2022年7月29日 04:30 ]

E―1選手権(男子)   日本3―0韓国 ( 2022年7月27日    豊田ス )

日本代表のE-1選手権優勝に貢献した藤田(左)
Photo By スポニチ

 東アジアE―1選手権優勝から一夜明けた28日、森保一監督(53)が愛知県豊田市で取材に応じた。今大会に臨んだ国内組26人の中から、9月23日に米国、同27日にエクアドルと対戦する欧州遠征のメンバー候補となる選手がいることを明言。中でもパリ五輪世代のボランチ、MF藤田譲瑠(じょえる)チマ(20=横浜)を高く評価した。「サッカー追球」では3得点で得点王に輝いたFW町野修斗(22=湘南)に焦点を当て、ストライカーとしての能力、W杯メンバー入りの可能性を探る。

 午前9時から取材に応じた森保監督は晴れやかな笑みを浮かべていた。「即席の急造チームがこんなにまとまれるんだと日本人の良さを感じた」。国内組26人でつかんだ初タイトル。9月の欧州遠征に向け収穫は多く「最終的にメンバーの中に入るかどうかは別にして、候補に入ってくる選手は間違いなくいると思う」と断言した。

 今後の招集に強い含みを持たせたのは、パリ五輪世代の藤田。韓国戦で相馬の先制点をクロスからアシストするなど、運動量多く攻守で躍動した。東京五輪の事前合宿にトレーニングパートナーとして参加した時と比べても「凄くレベルが上がっている。想像以上にできるなと感じた」と驚くほど。「向上心や野心を持っている。チームの中で起爆剤になるような存在になるかもしれない。選考のテーブルには上がってくる」と“飛び級招集”を視野に入れた。

 また、MVP&得点王(3得点)のMF相馬については「非常に力強さと賢さはレベルアップした」と変化を語り、FW町野、MF西村の新顔2人については「ゴールに向かっていく姿勢は素晴らしかった」と短期間での成長に目を細めた。

 11月21日のW杯カタール大会開幕まで4カ月を切った。注目のW杯メンバーについてW杯前最後の活動となる欧州遠征から登録26人に絞るのか。それとも今回新たに台頭した選手らを含め、26人より多く招集して選考のふるいにかけるのかは未定で、スタッフ間の議論も経て決めるという。「一緒に活動してもう一回見てみたいなと思う選手はまだまだいる。でもW杯直前ということを考えたらどういう選択をしたらいいのか…」。指揮官の視線は早くも次の活動に向いていた。 

 《韓国戦勝利で代表監督歴代単独最多38勝》韓国戦の勝利で、森保監督はジーコ氏の37勝を抜く日本代表監督歴代単独最多の38勝目を刻んだ。「対戦相手も違うので一概に比較はできない」とした上で、「選手に自信をもらっている」とこれまでの戦いを回想。強豪との試合でも「完全に受け身にならなくても十分に戦えると選手がプレーで示してくれることで間違いなく私自身の自信にはつながっている」と選手に感謝した。

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2022年7月29日のニュース