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横浜・西村 4戦連発で堅首6連勝呼ぶ 森保監督の前で猛アピール「目の前の試合に集中するだけ」

[ 2022年7月7日 04:30 ]

明治安田生命J1第20節   横浜3―0広島 ( 2022年7月6日    日産ス )

<横浜・広島>後半、ゴールを決めて喜ぶ横浜・西村(撮影・尾崎 有希)
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 明治安田生命J1リーグは各地で8試合が行われ、首位の横浜はホームで広島に3―0と快勝して6連勝。勝ち点を43に伸ばし、2位・鹿島との勝ち点差を5に広げた。1―0の後半13分にMF西村拓真(25)が左足で自身初の4試合連続となる今季8ゴール目。日本代表の森保一監督(53)が視察に訪れた中、今月19~27日に日本で開催されるE―1選手権でのA代表初招集へアピールした。

 西村の勢いが止まらない。1―0の後半13分だ。DF小池龍のシュート気味の右クロスに鋭く反応。体を投げ出して最後は左足でネットを揺らした。これが自身初の4戦連発で8ゴール目。チームトップスコアラーに浮上した。今季仙台から加入し、早くも主軸に成長。この日は3000人の声出し応援エリアが設けられ、コロナ下では初めてスタジアムにチャント(応援歌)が響き、殊勲の背番号30は「サッカー選手って最高だなと思いました」と笑顔で振り返った。

 J1得点王争いで3位タイに浮上した。日本人選手では、鹿島からベルギー1部セルクル・ブリュージュへ移籍した上田に次ぐ2位タイ。日本代表の森保監督が視察した中、E―1選手権での代表入りへ猛アピールした。本職はFWだが、今季は不慣れなトップ下にも挑戦しさらに成長。かつてロシア1部CSKAモスクワやポルトガル1部ポルティモネンセでプレーした経験を持ち、プレー強度も海外レベルを誇る。

 持ち味は何といっても豊富な運動量。この日も全選手でダントツの走行距離14・115キロを叩き出し、自身が3月2日の神戸戦で記録した今季J1最長を更新した。広島には4月6日のアウェー戦でハイプレスに苦しみ0―2で敗戦。だが、西村の活躍もあり、同じ轍(てつ)を踏まなかった。「代表のことは耳に入ってくるけど、目の前の試合に集中するだけ」と西村。無尽蔵のスタミナでチームを19年以来となる王座奪回へとけん引する。

 ◇西村 拓真(にしむら・たくま)1996年(平8)10月22日生まれ、名古屋市出身の25歳。富山第一では2年時に高校選手権優勝。15年に仙台入りし16年9月甲府戦でJ1初得点、17年ルヴァン杯ニューヒーロー賞。18年8月にCSKAモスクワ移籍。20年1月にポルティモネンセに期限付き移籍も同3月に仙台復帰。今季横浜に完全移籍で加入した。1メートル78、76キロ。利き足は右。

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2022年7月7日のニュース