×

3年ぶりの古巣凱旋となった神戸DF菊池「ここが原点なんだな」

[ 2022年6月23日 00:08 ]

天皇杯   神戸2-1山口 ( 2022年6月22日    みらスタ )

天皇杯3回戦J2山口戦に臨んだ神戸DF菊池(左端)@JFA提供
Photo By 提供写真

 試合後、相手サポーターの前へ出向いて挨拶した。神戸DF菊池流帆(25)にとって、J2山口はプロキャリアスタートさせたクラブ。どうしても気持ちを伝えたかった。

 「色んな感情がわき上がって…ここが原点なんだな、と思いました。温かい言葉だったり“日本代表になれよ”と言って下さったりした。もう一度、初心に戻らないといけないと感じました」

 19年11月16日・J2リーグ山形戦以来3年ぶりの凱旋。逆転勝利でベスト16に進出するだけではなく、古巣サポーターから新たな刺激ももらえた。

 19年シーズン、大体大からJ2山口へ入団。打点の高いヘッドを武器にリーグ35試合3得点を挙げた。そして複数クラブによる争奪戦の末、20年シーズンから神戸に加入。主軸に定着した。

 だがDFフェルマーレンが退団した今季はDFリーダーとしての役割を期待されたが、思うようなパフォーマンスができていない。リーグG大阪戦では一発退場し、直近の柏戦ではPKも取られた。迷いや苦しさがあった。ただ、かつてのホームスタジアムに足を踏み入れた時、あの日、ガムシャラに戦ってきた自らの姿が甦ってきた。吹っ切れた。

 「自分は自分らしく、ヘタクソで良いから体を投げだすとか対人の強さとか出して、そうやって這い上がってきた。それだけで良いっていうくらいの気持ちを思い出しました」

 前半には高い位置でボールを奪い、そのまま攻撃参加。球際でも激しさを出した。チームはJ1最下位と苦しい現状は変わらないが、山口サポーターの言葉も胸に刻み、ここから上昇していくだけだ。

続きを表示

2022年6月22日のニュース