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“ジョーカー”だけじゃない!三笘が先発で存在感 絶妙クロスがそのままゴール 久保初得点もアシスト

[ 2022年6月11日 04:30 ]

キリン杯   日本4―1ガーナ ( 2022年6月10日    ノエスタ )

<日本・ガーナ>先発で存在感を見せた三笘(撮影・小海途 良幹)
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 ガーナに4―1で快勝した日本は、1―1の前半終了間際、FW三笘薫(25=サンジロワーズ)が勝ち越し点を決めて勝利を引き寄せた。“ジョーカー”として存在感を高めてきた三笘が前半にゴールするのは初めて。一方、先発したFW上田綺世(23=鹿島)は決定機を生かせず、無得点のまま途中交代。W杯メンバー入りを目指す若きアタッカーは明暗を分けた。

 はにかんだような笑顔で、力強いガッツポーズを披露した。4―3―3の左ウイングに入った三笘は前半アディショナルタイム、左サイドで伊藤とのパス交換から中央に進入。右足でインスイングの絶妙なクロスを送った。走り込んだ味方もGKも届かないボールは、相手ゴールを直接射抜いた。

 3度目の先発で、前半の得点は初。“ジョーカー”としてではなく、先発への猛アピールを「ゴールにつながるようなクロスを試合前から考えていた。逆サイドから(堂安)律や(上田)綺世が飛び込んでくれたので、ああいった選手のおかげ」と振り返った。後半28分には左サイドで仕掛け、ペナルティーエリア内からの折り返しで東京五輪の“戦友”でもある久保の代表初ゴールもお膳立てした。「相手があんまりボールに来ない分、うまく散らしながらスペースができると思っていたので、そこで、数的優位をつくりながらやろうと思っていた」

 後半途中から出場した6日のブラジル戦では、得意な形で仕掛けたが、相手のフィジカルの強さとスピードで封殺された。「圧倒的な差はまだまだある」と自省し、この日は自分の形で1得点1アシスト。「(次戦相手のチュニジアは)W杯に出る相手。強敵なのでしっかりと分析して、今日のようなミスも少なくして、しっかり勝って優勝したい」。6月のサバイバルマッチは残り1試合。全てを血肉にして、先発争いへ猛アピールしていく。

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2022年6月11日のニュース