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板倉 ボルシアMG移籍有力、シャルケ買い取り断念で“近場”ドイツ古豪が急浮上

[ 2022年6月2日 04:31 ]

ボール回しをする(右から)板倉、堂安、久保(撮影・小海途 良幹)
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 日本代表DF板倉滉(25=シャルケ)の来季所属クラブとしてドイツ1部ボルシア・メンヘングラッドバッハ(MG)が有力候補に挙がっているのが1日、分かった。31日、来季1部に昇格するシャルケがマンチェスターCからの買い取りオプション行使を断念したと発表。早い段階から板倉を評価していたボルシアMGが急浮上した。FW南野拓実(27=リバプール)ら全28選手がそろった日本代表は2日、パラグアイと親善試合(札幌ドーム)を行う。

 複数の日本サッカー関係者によると、21~22年シーズンはドイツ1部10位だったボルシアMGが、板倉の来季所属有力クラブに挙がっていることが分かった。すでに接触し、条件提示も行ったもようだ。

 板倉は今季シャルケでドイツ2部リーグ31試合4得点。2シーズンぶり昇格と優勝に貢献した。だが、シャルケは高額の移籍金が捻出できず、保有元のマンチェスターCからの買い取りオプションの行使を断念したことを発表。この日、オンラインで対応した板倉は「やっぱり寂しいですね。でもシャルケは悪くない。感謝したい。チャンスをもらえたことは感謝している。必要とされるクラブに行きたい」などと話した。

 シャルケとボルシアMGは車で約1時間の距離にあり、板倉にとっては現在の住環境を変更しなくてよいメリットがある。当然、言語の問題もない。本職のセンターバックだけではなく守備的MFもできる万能型には、フライブルクやホッフェンハイムのドイツ勢、フラムやボーンマスなどのプレミア勢も熱視線と報じられているが、W杯カタール大会まで半年を切った時点での環境ではボルシアMGは最適といえる。

 2日のパラグアイ戦でも出場が期待される板倉は「代表の4連戦、次のクラブでも少しずつ成長していきたい。W杯は目指している大会。絶対に出たい」と誓う。W杯切符をつかんだ3月のオーストラリア戦は吉田と組んで安定した守りを見せた。吉田、冨安が軸のセンターバックに割って入れば、冨安をサイドバックに置く選択肢も広がる。所属先、日本代表とその注目度は増している。

 ▽ボルシア・メンヘングラッドバッハ 1900年創設。ホームタウンはドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州のメンヘングラッドバッハ。74~77年にリーグ3連覇を達成するなど60年代から70年代にかけて好成績を残し、リーグ優勝5回、ドイツ杯優勝3回、UEFA杯(現欧州リーグ)優勝2回を誇る。今季はリーグ10位。11~12年にFW大津祐樹(現磐田)がプレー。本拠地ボルシア・パークは5万4057人収容。

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2022年6月2日のニュース