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快勝!名古屋・長谷川監督「変化」と「感謝」のJリーグ30年「これからも末永く盛り上げていくために」

[ 2022年5月15日 05:30 ]

明治安田生命J1第13節   名古屋1-0C大阪 ( 2022年5月14日    豊田ス )

<名古屋・C大阪>勝利し、笑顔でタッチを交わす名古屋・長谷川監督
Photo By 共同

 名古屋はMF仙頭啓矢(27)のゴールでC大阪を1―0で下し、リーグ戦7試合ぶりの勝利をつかんだ。率いた長谷川健太監督(56)はJリーグが開幕した93年5月の開幕節に清水の主将兼エースとして出場。30年目の「Jリーグの日」を前に、感慨深い白星を手にした。

 激戦の直後とは思えないほど、表情は柔らかかった。歩んできた30年間の回想。真っ先に頭に浮かんだのは「変化」と「感謝」だ。

 「いろんな外国人選手や外国人監督が来て、サッカーが“フットボール”に変わった。取り巻く環境が変わり、W杯に出るようになり、日本の多くの選手が海外に行くようになった。変わった30年。選手も我々の時よりうまくなった」。懐かしそうに、ちょっぴり嫉妬も含ませた指揮官は続ける。「我々の頃はJリーグが5年、10年と続くのか心配だった。30年続いて歴史を刻み続けていけるのは、サポーターや関係者の皆さんのおかげ」。真っ赤に染まるホームにささげた久々の勝利。Jリーグへの恩返しも込められていた。

 「これからも末永く盛り上げていくために、一試合一試合頑張る」。長谷川監督は選手に「スタジアムの子どもたちへ積極的に手を振るように」と伝えたという。Jリーグの魅力を次代へつないでいくために――。激動の30年を知る男だからこそ送れる、粋な指示だった。(八木 勇磨)

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2022年5月15日のニュース