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秀岳館高サッカー部、生徒による“謝罪動画”削除の理由を説明「学校や監督、コーチに迷惑がかかる形に」

[ 2022年4月23日 15:32 ]

秀岳館高校サッカー部のインスタグラム(@syugakukanfc)

 熊本県八代市にある私立秀岳館高サッカー部の公式ツイッターが23日に更新され、指導者による部員の生徒暴行問題について、前日に投稿された生徒による“謝罪動画”を削除した件について説明した。

 ツイッターでは「昨日の自分達が投稿した動画を削除した理由ですが、自分達が伝えたいこと、保護者やサッカー部を応援してくださっている皆様に知ってほしいことを自分達が発信することによって聞いてほしくて出した動画が結果的に学校や監督、コーチに対して迷惑がかかる形になってしまい削除の運びとなりました」と説明。そして「あくまでも今回の動画は自分達サッカー部員の有志が考え行動したことになります。また公式Instagram、Twitterはプロフィールに書いてある通り生徒で企画、運営を行っています」と生徒主導で“謝罪動画”をアップしたと説明し、「ご理解よろしくお願いします」と結んだ。

 22日投稿の動画には生徒11人が登場し、キャプテンと名乗る生徒が「今、世間で広がっている情報の中には事実と異なる点があるのでお話させていただきます。この動画を拡散してください。よろしくお願いします」とコメント。続いて「当事者」という生徒が「学校から帰り寮の鍵がなかなか開かず感情的になり、コーチをバカにするような発言をしたのが今回の原因です。また、SNSなどで暴力が日常茶飯事だと書いてありましたがそれは違います」と説明した。また別の生徒2人は自分たちが動画を投稿したとし、「事実と異なることがマスコミによって報道されてしまいました。そのため自分たちの仲間たちがたくさんの誹謗中傷に遭っています。正直ここまで大きなことになるとは思っていませんでした。たくさんの人に迷惑をかけてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪していた。

 この動画が投稿されると、SNSでは「生徒に謝罪させるのか」「未成年を矢面に立たせるのか」などと疑問の声が集まり、同部の公式ツイッターはこの日になってその投稿を削除していた。

 同部をめぐっては、指導者が部員の生徒に暴行する動画が撮影されていたことが判明。秀岳館高によると、20日夕、匿名の電話があり、動画の存在を把握。サッカー部に事実確認を指示した。21日に県警が指導者と生徒ら3人に話を聞いたため、学校としての調査は進んでいないと説明。「誠心誠意、対応する」としている。

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2022年4月23日のニュース