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指導者による暴行騒動の秀岳館高サッカー部、生徒の“謝罪動画”を削除「理由は後ほど文面で」

[ 2022年4月23日 14:40 ]

 熊本県八代市にある私立秀岳館高サッカー部の公式ツイッターが23日に更新され、指導者による部員の生徒暴行問題について、前日に投稿した生徒による“謝罪動画”を削除したと報告した。

 22日、同部の公式ツイッターに部員とみられる生徒11人が登場する動画を投稿。動画では、キャプテンと名乗る生徒が「今回の件でお騒がせしてしまい、本当に申し訳ありません」と頭を下げ、「今、世間で広がっている情報の中には事実と異なる点があるのでお話させていただきます。この動画を拡散してください。よろしくお願いします」とコメント。続いて「当事者」という生徒が「学校から帰り寮の鍵がなかなか開かず感情的になり、コーチをバカにするような発言をしたのが今回の原因です。また、SNSなどで暴力が日常茶飯事だと書いてありましたがそれは違います」と説明した。

 続いて、また別の生徒2人が「今回の件で動画を撮り、切り取ってSNSに拡散したのは僕たちです。監督に相談することを考えていましたが感情的になってしまい、SNSに投稿してしまいました。それにより事実と異なることがマスコミによって報道されてしまいました。そのため自分たちの仲間たちがたくさんの誹謗中傷に遭っています。正直ここまで大きなことになるとは思っていませんでした。たくさんの人に迷惑をかけてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪。最後にキャプテンが「これからサッカーを通じて信頼回復に励んでいきます」などと語り、全員で頭を下げて2分20秒の動画を締めくくった。この動画が投稿されると、SNSでは「生徒に謝罪させるのか」などと疑問の声も出ていた。

 同部の公式ツイッターはこの日になってその投稿を削除し、「この件の動画について一旦削除させていただきたいと思います。理由は後ほど文面でお伝えさせていただきます」と伝えた。

 同部をめぐっては、指導者が部員の生徒に暴行する動画が撮影されていたことが判明。秀岳館高によると、20日夕、匿名の電話があり、動画の存在を把握。サッカー部に事実確認を指示した。21日に県警が指導者と生徒ら3人に話を聞いたため、学校としての調査は進んでいないと説明。「誠心誠意、対応する」としている。

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2022年4月23日のニュース