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日本代表 約61年ぶりに勝利逃す…ベトナム戦の引き分けは“国際Aマッチ”史上初

[ 2022年3月29日 21:27 ]

<日本・ベトナム>前半、GK川島(左端)はシュートを防ぎきれず日本が先制を許す(撮影・小海途 良幹)
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 男子サッカー日本代表は29日、2022年カタールW杯アジア最終予選の最終戦となるベトナム戦に1―1で引き分け。24日のオーストラリア戦で7大会連続のW杯出場を決めた影響もあり、大幅に先発メンバーを変更するなかホームで勝ち切ることが出来なかった。なお“国際Aマッチ”でベトナム(南ベトナム時代を含め)と引き分けたのは史上初の出来事となった。

 日本は前節の勝利でW杯出場が無事決まり、今度はW杯本番へ向けた“選手選考”がスタート。森保監督はB組最下位ベトナムとの試合を“消化試合”にしないためにも前日会見で「大幅にメンバーを入れ替えて戦いたい」と明言。その言葉通りスタメン9人が変更し、MF久保(20)、MF旗手(24)、FW上田(23)ら東京五輪組を先発起用。24日のオーストラリア戦で2得点を決める大活躍を見せたMF三笘(24)はA代表初スタメンとなった。

 試合は前半20分にセットプレーから失点。コーナーキックから中央へクロスを入れられると、相手選手をフリーにしてしまい強烈なヘディングシュートを決められた。

 0―1のまま前半が終了すると森保監督は後半開始からMF旗手を代えMF伊東を投入。システムも4―3―3から久保をトップ下に置く4―2―3―1へと変更した。

 すると後半10分、待望の同点ゴール。左サイドの崩しからペナルティーエリア手前でMF原口がシュート。GKが弾いたこぼれ球にいち早く反応したDF吉田が詰め、右足で押し込み試合を振り出しに戻した。

 このまま勢いに乗りたい日本は後半17分にMF柴崎、MF久保、MF原口を下げ、MF田中、MF守田、MF南野を投入。同26分にはMF田中がゴールネットを揺らすもVAR判定の結果、直前でボールがMF南野の右腕に当たっていたため残念ながらノーゴールとなった。

 同33分にもDF吉田にゴール前で決定機が訪れるも、左足のシュートは枠を外してしまい勝ち越しならず。試合は1―1のまま引き分けに終わった。

 これでベトナム(南ベトナム時代を含め)との対戦成績は“国際Aマッチ”通算7勝1分け1敗。引き分けは9度目の対戦にして初。2―3で敗れた1961年第5回ムルデカ大会(マラヤ)から、約61年ぶりに勝利を逃すことになった。

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