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綺世 大迫不在も“代名詞”ミドル弾でカタールへの道切り開く!

[ 2022年3月21日 05:30 ]

シドニーに到着した上田(撮影・小海途 良幹)
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 W杯アジア最終予選オーストラリア戦(24日、シドニー)に臨む日本代表が20日、現地入りした。FW大迫勇也(31=神戸)、DF酒井宏樹(31=浦和)と攻守の要が相次いで招集を辞退。暗雲が漂うが、今季のリーグ戦で5戦3発のFW上田綺世(23=鹿島)が、得意のミドルシュートでカタールへの道を切り開く覚悟を示した。

 決戦の地に降り立った上田の表情は、マスク越しにも気迫がにじみ出ていた。「1点が重い試合になる。得点を貪欲に狙っていきたい」。到着後は前日までリーグ戦を戦った疲労も考慮し、国内組全員がホテルのジムで30分ほど汗を流して調整した。「まずはコンディションを整えて、準備をしたい」と現状を把握する冷静さも備わっていた。

 元鹿島の先輩、大迫とは違う持ち味で存在感を発揮する。Jリーグでは開幕5試合で3得点。特に中距離レンジからのシュートが、上田の代名詞になりつつある。オーストラリア戦でも間違いなく警戒される、日本人離れしたパワーショットについて「シュートレンジの広さは武器。練習の成果が最近出るようになった」と手応えを隠さなかった。

 東京五輪世代のFW陣にも負けられない思いがある。代表合流前のリーグ戦で得点した前田や、追加招集された林大地(24=シントトロイデン)らは強力なライバル。「まずは出場時間は自分でつかみ取る。出たらそれ以上のことも見せたい」と闘志を燃やした。

 初めて見たW杯は06年ドイツ大会だったという。そこから16年で、W杯を戦う実力も経験も積み重ねた。そして、自分の足でW杯を決めるという位置にまでたどり着いた。「夢の場所。自分で勝ち取るチャンスがあるのは幸せ」とW杯決定弾に並々ならぬ意欲を示した。 

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