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長友 “限界論争”歓迎「局面を打開したときは“2022倍”の称賛で称えて」

[ 2022年1月31日 05:30 ]

W杯アジア最終予選   日本―サウジアラビア ( 2022年2月1日    埼玉 )

鋭い目つきで練習に臨む長友(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 日本代表のDF長友佑都(35=FC東京)が“限界論争”を歓迎した。30日にW杯アジア最終予選サウジアラビア戦(2月1日、埼玉)に向けて千葉市内で練習を行い、オンライン取材に応じた大ベテランは低調なパフォーマンスに終わった中国戦(27日)での批判を受け入れる考えを示した上で、DF中山雄太(24=ズウォレ)との競争で成長できると断言。過去にも不利な状況を糧に進化を遂げてきた“逆境男”がW杯4度目の出場へ闘志をたぎらせた。

 「不要」「先発交代」――。世間の批判はW杯3大会に出場した大ベテランの耳にも届いている。中国戦は良いところがないまま6試合連続で交代し、代わった中山が初アシストをマークするなど2試合連続で得点に絡んだ。ただ、渦中の男は「日本代表を背負っている以上、ダメなら批判されて当然。でもこの局面を打開したときは“2022倍”の称賛で称えていただければ」と不敵に笑った。

 過去に所属したイタリアの強豪インテル・ミラノなど欧州のビッグクラブでは結果に対する批判は日常茶飯事だった。「(日本は)叩くにしても中途半端ですよね。盛り上がるためにも(スポーツニュース以外の)普通のテレビ番組で取り上げられるくらいに日本代表を注目してほしい」と刺激的な発言をする一方、「厳しい批判、厳しい意見の中に自分を成長させるチャンスが眠っている」と自らに言い聞かせるように語った。

 何度も不利な状況を覆してきた“逆境男”の闘志は消えていない。11年から7年間在籍したインテルでは終盤に不要論が巻き起こった。出場機会を求めて移籍したトルコのガラタサライではリーグ優勝に貢献。20~21年はフランスのマルセイユでリーグ25試合に出場し、まだ欧州の一線で戦えることを証明してきた。

 今回も逆風を楽しむかのように自身の成長を疑わない。「もっと批判されてもいい。人々はそこからはい上がる姿に感動する。(逆転の)ストーリーをつくれるように、本当の意味で感動させたい」。不屈の逆境男としての真価が問われる一戦はもう間近に迫っている。

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2022年1月31日のニュース