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長崎総合科学大付 体調不良の小峰監督不在も一丸星 決勝ゴールの原口「自分たちでやっていかないと」

[ 2021年12月30日 05:30 ]

第100回全国高校サッカー選手権第2日・1回戦   長崎総合科学大付2-1北海 ( 2021年12月29日    駒沢 )

<北海・長崎総合科学大付>後半、ゴールを決め喜ぶ長崎総合科学大付・原口(左から2人目)(撮影・西海健太郎)
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 8会場で1回戦15試合が行われた。長崎総合科学大付は北海(北海道)に2―1で逆転勝ち。国見時代に6度の優勝に導いた小嶺忠敏監督(76)が体調不良でベンチ入りできなかった中、DF原口玖星(きせい、3年)が決勝ゴールを決めるなどチームが一丸となった。

 名将が体調不良のためベンチ不在という緊急事態。それでも長崎総合科学大付の選手たちは動揺せず、恩師の教えを発揮した。セットプレーから2点を挙げて逆転勝ち。後半38分に決勝ゴールを決めたDF原口は「小嶺先生が来てなかったので自分たちでやっていかないといけないと思いました」と振り返った。

 代わって指揮した定方敏和コーチは「小嶺先生が築き上げたものを全力で出そう」と選手を送り出した。前半31分に先制を許したが40分にCKのこぼれ球をMF別府が押し込んで同点にした。1年時に出場した際には「来年も(大会が)あるという思いで立ってしまった」という反省を生かし、最終学年にかける思いを結果で表した。

 後半はゲームを支配し、何度もゴールを脅かした。38分にセットプレーからのこぼれ球を頭で押し込んだ原口は「味方がうまく競ってくれた。ゴールは相当うれしい」と喜びを爆発させた。スタメン唯一の長崎出身で「みんなが自分を支えてくれる」と仲間たちに感謝した。

 国見で6度の全国優勝を果たし、大久保嘉人(元C大阪)、平山相太(元FC東京)らを育てた小嶺監督は1週間前の練習から不在だったという。アクシデントを乗り越えて3大会ぶりの勝利。別府は「自分たちは監督に甘えていたところがあった。いない中で自分たちでどれだけできるか、これからの人生にかかってくる」と力強く話した。監督が戻ってくるまで負けるわけにいかない。

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2021年12月30日のニュース