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浦和・阿部 引退会見で涙の誓い、オシムさん&ミシャに「負けない指導者に」レッズつながり?秋山も登場

[ 2021年11月15日 05:30 ]

親交のある大リーグ・レッズの秋山(右)がサプライズで阿部に花束を贈呈(撮影・篠原岳夫)
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 浦和の元日本代表MF阿部勇樹(40)が14日、さいたま市内で会見し、今季限りでの現役引退を表明した。「本当に幸せなサッカー人生。今もサッカーをしたい気持ちはあるが、1年前と比べ、差がある。引退の合図なのかなと思い決断しました」。「泣き虫」を自認する阿部は何度も涙を拭った。

 J1通算589戦出場は歴代4位、日本代表でも53戦3得点などポリバレントの先駆者。市原(現J2千葉)時代を「05年ナビスコ杯で優勝しても喜び方が分からなかった」と懐かしむ。浦和では07、17年と2度のACL優勝も経験。この日が07年決勝戦と同じ11月14日という巡り合わせに「ピッタリではないかと思います」とほほ笑んだ。

 今後は指導者の道を歩む。市原時代のオシム監督、浦和で12~17年に指導を受けたペトロヴィッチ監督(現札幌監督)と2人の恩師が理想像。オシム監督からは「考えること」、ペトロヴィッチ監督からは「楽しむこと」を教わった。既に指導者B級ライセンスも取得。「お二人に負けない指導者になれるよう頑張っていきたい」と話した。

 浦和は来季以降も何らかのポストを用意する方針。やり残したことがあるとすれば「3カ年計画の3年目(22年)を一緒に戦えないこと。ただ一緒に戦うつもりでやっていきたい」。今季限りでスパイクを脱ぐが、これからもレッズと共にあり続ける。

 ≪サプライズ花束贈呈≫大リーグ、レッズの秋山翔吾外野手がサプライズで花束贈呈に訪れた。西武時代から親交があり「リーダーとしての姿を見させていただいた」とねぎらいの言葉を掛けた。阿部はサッカーを通じた出会い、サポーターの熱烈な声援に対し、何度も感謝。「長く支えていただき、(その分を)返さないとという思いで戦ってきた。倒れそうになってもピッチ上ではよみがえることができた」と話した。

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