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東福岡 MF大渕が2戦連続ヒーロー!延長激闘制し2年連続V 目指すは4度目の全国頂点

[ 2021年11月15日 05:30 ]

全国高校サッカー選手権福岡大会決勝   東福岡2-1飯塚(延長) ( 2021年11月14日    博多の森陸上競技場 )

延長前半6分、勝ち越しゴールを決め両手を広げて喜ぶ東福岡MF大渕来珠(17番)
Photo By スポニチ

 決勝が行われ、東福岡が延長戦の激闘を制し2―1で飯塚に勝利した。夏の高校総体県予選準決勝で敗れたリベンジを果たし、2年連続22回目の優勝。1―1の延長前半6分、MF大渕来珠(3年)が勝ち越しゴールを決めた。東福岡は12月28日に東京で開幕する全国高校サッカー選手権で4度目の頂点を目指す。

 大渕が決勝戦でも大仕事をやってのけた。後半35分に途中出場でピッチに立つと、正確なパスとキレのあるドリブルで東福岡の攻撃をけん引。延長前半6分、ゴール前のこぼれ球に反応すると左足で冷静にゴールネットを揺らした。

 前半8分、MF篠田(3年)の豪快なオーバーヘッドで先制しながらも後半29分に同点ゴールを許し、3戦連続で延長戦に突入する苦しい展開だった。準決勝で同点アシストと決勝ゴールを決めた大渕は切り札。決勝でも森重潤也監督に「点を取ってこい」と送り出され期待に応えた。

 2戦連続のヒーローになり「シュートを意識してピッチに入った。自分の得点でチームが勝てて良かった」。小さな頃からあこがれた選手権に出場するため、3月にC大阪の下部組織から転入し、夢をかなえた。

 勝利のために伝統のサイドからの攻撃的スタイルから、5バックの守備重視の戦いを続けている。夏の高校総体予選で敗戦後に話し合った結果だ。段上直樹主将は「エゴを捨て勝ちにこだわる」と説明。その中で大渕の得点力は「真珠のようにキラキラと輝いてほしい」と名付けられた「来珠(らいじゅ)」の名の通りチームに光をもたらす。

 「得点王を狙う。大迫選手を超える15得点」。全国の舞台で活躍し、目標のプロ入りも実現させる。(村田 有子)

 《敗れた飯塚・高尾、プロで活躍誓う》悔し涙が止まらなかった。J3鳥取入りが決まっている飯塚・FW高尾(3年)は得点を奪えないまま後半22分に交代を告げられ、「自分の調子が上がっていたら勝てた試合。チームに申し訳ない」とうなだれた。今年に入り2度の疲労骨折。コンディションが整わない中、不完全燃焼で高校サッカーを終えた。「これが今の現実。しっかり受け止めてプロで活躍して恩返ししたい」と誓った。

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