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横浜2連敗でリーグ優勝逃す MF扇原「自分たちでチャンスを潰してしまった。悔しい」

[ 2021年11月3日 17:01 ]

明治安田生命J1第34節   横浜0ー1G大阪 ( 2021年11月3日    日産スタジアム )

<横浜・G大阪>優勝を逃しうなだれる横浜イレブン(撮影・小海途 良幹)
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 2位の横浜がリーグ優勝を逃した。ホームで迎えた大一番でG大阪に0―1で敗れ、2連敗。4試合を残して首位の川崎Fとの勝ち点差は13に広がり、逆転優勝が不可能となった。

 前半から攻勢で、90分間で放ったシュートは相手の3倍近い20本。それでも最後の精度を欠いてゴールを揺らせない。後半10分、倉田から放たれた唯一の枠内シュートで試合を決められた。コロナ下で最多となった2万1528人の観客の前で力尽きた。

 「自分たちでチャンスを潰してしまった。悔しい。勝ち続けるしかチャンスは残っていなかったので、負けて優勝が決まってしまったのは情けない。まだまだ力が足りなかった」

 優勝を逃した現実を、MF扇原は冷静に受け止めた。一時は川崎Fに勝ち点1差まで肉薄したが、ここぞの試合で負けて追いつけなかった。ポステコグルー前監督の退任、日本代表FWオナイウの移籍、守備の要、DF畠中の怪我。シーズンを振り返ればマイナスに働いた要因はいくつもあるが、扇原は個々の問題を言い訳にすることを否定した。

 「川崎Fは優勝にふさわしい。ケガ人や移籍で抜けても戦力が変わらず勝ち点を積み重ねていった。一方で自分たちは、ちょっとしたことで勝ちに繋げられなかったことが多々あった。個人どうこうというよりは、マリノスのチームとしての力不足。惜しかった、だけで済ませてはいけない。個人個人がもっと高い意識を持ってやる必要がある」

 それでも34試合で積み上げた勝ち点は72。優勝した19年の70よりも多い数字だ。この日、主将マークを巻いたDFチアゴ・マルチンスは「Jリーグのレベルが年々上がっている。それはプラスなこと。チームとして常に成長していかないと優勝は簡単にできない」と受け止めた。

 残りの4試合では、2位を維持して来季のACL出場権を得ることが必須となる。チアゴは「この偉大なクラブのユニホームを着ていることに誇りを持って戦わないといけない。以前の強いマリノスをしっかりとピッチの中で表現していけたら」と自らを奮い立たせるように言った。

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2021年11月3日のニュース