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C大阪・小菊監督 J選手経験がない日本人指揮官初のタイトル狙う 30日ルヴァン杯決勝

[ 2021年10月30日 05:30 ]

ルヴァン杯決勝前日練習に臨むC大阪・小菊監督(撮影・小海途 良幹)
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 30日のルヴァン杯決勝に臨む両チームが29日、会場の埼玉スタジアムで練習を公開した。17年以来2度目の優勝を狙うC大阪。小菊昭雄監督(46)はJ選手経験がない“叩き上げ”指揮官として史上初のタイトル獲得を目指す。

 前日練習を終えた小菊監督は「4年前の感動を思い出した」と感慨深げ。同じ会場で行われた17年ルヴァン杯決勝でクラブはタイトル初獲得。当時はコーチとしてスタンドから見守った。「改めてセレッソファミリーと感動を分かち合いたい」。今後はピッチサイドでタクトを振り、熱狂を再現させる。

 クラブ在籍24年目。“叩き上げ”の指導者だ。滝川二高、愛知学院大で目立つ実績はない。それでも競技にたずさわる道を模索し、C大阪にアルバイト採用された。その後スカウトも経験し、06年からトップチームコーチ。真摯(しんし)な取り組み、温厚な人柄で選手に寄り添うスタイルは厚く支持され、今年8月下旬から前任のレヴィー・クルピ氏に代わり監督就任した。

 「激動の2カ月間」と振り返る短期間でチームを守備から立て直しJ1残留はほぼ当確。ルヴァン杯で優勝すれば“ノンプロ”指導者初の快挙となる。日本リーグ及びJリーグで選手経験がない日本人監督がJ発足後の国内3大タイトルを獲得すれば初めて。「全員の力で必ずタイトルをつかみたい」。前哨戦の27日天皇杯準々決勝は大胆にメンバー入れ替えながら3―0で名古屋に圧勝。状態万全の主力で栄冠をつかむ。(原口 公博)

 ◇小菊 昭雄(こぎく・あきお)1975年(昭50)7月7日生まれ、神戸市出身の46歳。滝川二高から愛知学院大を経てC大阪スタッフに。02~05年はスカウトを担当し、06年にトップチームのアシスタントコーチに就任。14~15年には強化部課長にも就いた。16年からヘッドコーチ、17年からコーチを務め、今年8月に監督就任。

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