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名古屋の歴史塗り替えたフィッカデンティ監督 来日初タイトルに「愛情がなければこういう結果出なかった」

[ 2021年10月30日 19:01 ]

ルヴァン杯決勝   名古屋2―0C大阪 ( 2021年10月30日    埼玉 )

<ルヴァン杯決勝 名古屋・C大阪>前半、指示を出す名古屋・フィッカデンティ監督(撮影・西海健太郎)
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 名古屋がC大阪を2―0で下し、ルヴァン杯初優勝を飾った。リーグ優勝した2010年以来、11年ぶりの主要タイトル獲得。歴史を塗り替えたフィッカデンティ監督(53)は「唯一(クラブに)足りなかったカップを勝ち取れた。2年間、いろいろなものを犠牲にしてきた選手たちが、勝って報われる形になって良かった。ファミリーにおめでとうと言いたい」と、硬かった表情を一気に緩めた。

 27日の天皇杯準々決勝では0―3で大敗。名古屋はACLから帰国後隔離が続く中で、C大阪は大幅にメンバーを入れ替えての“再戦”となった。「疲労の影響は試合終盤に出てくると想定していた」と指揮官。本調子ではない選手が多くいた中、後半は時間帯ごとに戦術を変更。スペースを全員で補いながら我慢強く守り抜き、後半開始直後に相手の一瞬の隙を突いて先制した。

 指揮官にとっては来日8年目、監督就任後3年目で悲願の初タイトルとなった。「8年も日本で仕事しているのは自分の選択。セリエの同僚から“どうにかしたか?”と思われたかもしれないが、後悔はなかった。規律を重んじ、協調性がある私のサッカーのイメージと日本人は合うと思った。それを信じてやってきた」と振り返る。

 イタリア人として初のJリーグ監督となったFC東京では、就任2年目の15年にクラブ史上最多の勝ち点を記録。同年は年間4位に終わるも、チャンピオンシップ出場圏内の年間3位入りを最後まで争った。名古屋でも就任初年度は13位に終わったチームを昨季は3位にまで押し上げ、今季はタイトルを獲得した。「愛情がなければこういう結果は出なかった」と語った。

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2021年10月30日のニュース