解任危機にあるバルセロナ・クーマン監督が声明文読み上げる異例の会見、若手の成長に忍耐呼びかけ

バルセロナのクーマン監督（AP）
Photo By ＡＰ

　解任の可能性が伝えられているバルセロナのロナルド・クーマン監督（58）が22日、異例のオンライン会見で忍耐を呼びかけた。記者の質問に応じる通常のスタイルではなく、一方的に声明文を読み上げた。「この再建期にクラブは私とともにいる。大きな投資もなくチームを建て直さなければならず、時間が求められる。チームの若い才能は数年後に世界的なスターになり得る。彼らにはシャビやイニエスタのようにチャンスがあるが、忍耐が必要」。さらに今季のタイトルを諦めたかのように「リーグ戦で上位に入れば成功。欧州チャンピオンズリーグで奇跡は期待できない」と訴えた。

　20日のリーグ戦でグラナダと引き分けた時点で、消化が1試合少ない状況とはいえ暫定7位。バイエルン・ミュンヘンとの欧州CL開幕戦（14日）ではホームで0―3と完敗した。ラポルタ会長との不協和音も伝えられる中、23日のカディス戦に向けた異例の会見が、指揮官が苦しい状況にあることを浮き彫りにする形となった。