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出産控える大滝麻未「輝ける自分を」 WEリーグ開幕節試合なし千葉がフォーラム開催

[ 2021年9月12日 20:35 ]

WEリーグ千葉が開幕節に開催したオンラインフォーラムに参加した(右上から時計回りに)川口真友美千葉市副市長、巻誠一郎氏、DF林香奈絵、司会の本間浩輔氏、FW大滝麻未(YouTubeから)

 新たに開幕した女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」はチーム数が11と奇数のため、各節で試合のないチームが「WE ACTION DAY(理念推進日)」としてリーグ理念を実現するための活動を行う。開幕節は千葉が12日、「WE ACTIONフォーラム 一人ひとりが輝く社会とは」と題したオンラインディスカッションを開催し、クラブのYouTube公式チャンネルで配信。主将のDF林香奈絵とFW大滝麻未、Jリーグ千葉OBで元日本代表FWの巻誠一郎氏、千葉市初の女性副市長を務める川口真友美氏が出席した。

 WEリーグの理念「一人一人が輝く社会」の実現には何が必要か、それぞれが自身の体験を交えながらトークを展開した。大卒6年目の林は加入当初は出場機会に恵まれず、自身が主将になる姿は全く想像できなかったという。「契約更新のたびにクラブが移籍を含めた選択肢を示してくれて、ここで頑張ると自分で決めてきた。いろいろな選択肢があることが大事。ただ頑張っていない人にもそれがあるかは難しくて、まずは目の前の課題に一生懸命取り組むこと」と語った。

 大学卒業後にフランスでプロ生活を経験した大滝は、5月に自身の妊娠と、出産後にプレー復帰を目指すことを公表した。公表後も無理をしない範囲でチーム練習に参加してきたといい、WEリーガーの一つのロールモデルとして注目されている。「私は自分がしたいことをどう実現するのか、何を大事にしたいのかを常に考えてきた。それぞれがもっと自分にベクトルを向けることで、輝ける自分を選択できていくと思う」と力説した。

 熊本県を拠点にサッカースクール事業や講演など幅広く活動している巻氏は、新たにスタートしたWEリーグについて「未来があると感じると同時に、ゼロから作るのは簡単ではないとも思う。一人一人が違いを武器にしながら、前に進んでほしい」とエールを送った。

 また千葉イレブンはこの日、前日のJリーグホーム試合で実施した「フードドライブ(未開封の食品を福祉団体などに提供する活動)」で集まった食品の仕分け作業や、ホームスタジアムのフクダ電子アリーナと、同スタジアムのある蘇我スポーツ公園の清掃活動を行った。

 千葉の開幕戦は第2節の20日、ホームのフクアリでちふれ埼玉と対戦する。

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2021年9月12日のニュース