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アルゼンチン代表、コロナ検疫義務違反疑い ブラジル戦7分で中止、メッシ怒り

[ 2021年9月7日 05:30 ]

サッカーW杯南米予選が中断され、困惑するブラジルのネイマール(左)とアルゼンチンのメッシ(ロイター)

 W杯南米予選が5日に各地で行われ、サンパウロで開催されたブラジル―アルゼンチン戦が試合開始7分で中断し、そのまま中止になった。アルゼンチン代表が新型コロナウイルスの検疫義務を違反した疑いがあったため、ブラジル保健当局が強硬な対応を取った。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34=パリ・サンジェルマン)は不満を口にした。

 一度ロッカー室に引き揚げていたメッシは混乱のピッチに再び現れ、ブラジル代表FWネイマール(パリ・サンジェルマン)らと話すと、ブラジル衛生監督庁の職員らに抗議。「ここに3日間もいたのに、なぜもっと早く伝えなかったんだ。ホテルに来て、通告すればいいじゃないか」と怒りをあらわにした。

 衛生監督庁が問題視したのは、プレミアリーグに所属するマルティネス、ロメロ、ロチェルソ、ブエンディアのアルゼンチン代表4選手。英国から入国後に義務付けられる14日間の自主隔離を終えていないと指摘し、2日のベネズエラ戦後に入国した際に虚偽申告があったと報じられた。だが、南米最高の一戦に3選手が先発したため、開始直後に選手を拘束しようと職員がピッチに入った。

 アルゼンチン側は6月の南米選手権(ブラジル)で適用されたコロナ規制が今予選でも適用され、チームの大陸横断が可能だと考えており、南米連盟も確認していた。ブラジル連盟も「試合開始後の当局の行動に驚いている」と不快感を示した。

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2021年9月7日のニュース