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板倉 ドイツ2部シャルケ移籍濃厚、東京五輪代表DFが名門復活のキーマンに

[ 2021年8月19日 05:30 ]

五輪日本代表・板倉滉
Photo By スポニチ

 東京五輪日本代表のDF板倉滉(24)が、マンチェスター・シティー(イングランド)からドイツ2部のシャルケに移籍することが濃厚となった。17日に複数の現地主要メディアが報道。1年間の期限付き移籍となる見込みで、シャルケが1部に昇格すれば400万ユーロ(約5億1000万円)で保有権を買い取ることができるオプションも付帯される。板倉はすでにドイツ入りしているもようで、早ければ18日にもメディカルチェックを受ける可能性もある。

 川崎Fの下部組織出身で元々はボランチが本職だった板倉は、東京五輪では主にセンターバック(CB)で全6試合(先発3試合)に出場した。19年1月に川崎FからマンチェスターCに移籍すると同時に、オランダ1部フローニンゲンに期限付き移籍。3シーズン目となった昨季は、CBでリーグ戦の全34試合にフル出場するなど急成長していた。今季はマンチェスターCに復帰したが、試合出場の可能性が低く、移籍先を探していた。

 シャルケは昨季1部で最下位となり2部に降格したが、ドイツ1部優勝7回、ドイツ杯優勝5回を誇る名門。現在クラブのアンバサダーを務める元日本代表DF内田篤人が7シーズン所属し、10~11年の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で4強まで進んだ。今季は1勝1分け1敗とまずまずのスタート。板倉が正式に加入すれば、名門復活のキーマンとして大きな期待を集めそうだ。

 ◇板倉 滉(いたくら・こう)1997年(平9)1月27日生まれ、横浜市出身の24歳。小学4年時に川崎Fの下部組織に加入。15年にトップチーム昇格。18年に仙台に期限付き移籍し、19年にマンチェスターCに完全移籍。昨季は期限付き移籍先のオランダ1部フローニンゲンで全34試合にフル出場し、クラブの年間最優秀選手に選出された。日本代表は通算5試合出場1得点。1メートル86、75キロ。利き足は右。

 ▽シャルケ 1904年にドイツ西部のゲルゼンキルヘンをホームに創設。63年のブンデスリーガ創設以前にドイツ1部で7回優勝。ドイツ杯優勝5回で、97年にはUEFA杯(現欧州リーグ)を制した。10~17年に元日本代表のDF内田篤人が在籍。昨季は1部で開幕から未勝利が続き低迷、最下位で30年ぶりの2部降格が決まった。ホームスタジアムはフェルティンス・アレナ(6万2271人収容)。

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2021年8月19日のニュース