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柏 劇的逆転勝利!J1史上初 後半ATに3得点

[ 2021年6月27日 23:17 ]

明治安田生命J1リーグ 第20節   柏4―2湘南 ( 2021年6月27日    レモンS )

湘南に逆転勝ちし、喜ぶペドロハウル(左から2人目)ら柏イレブン=レモンS
Photo By 共同

 4連敗中の柏は敵地で湘南と対戦し、4―2で逆転勝利を収めた。1―2で迎えた後半アディショナルタイムに3得点を挙げるJ1史上初の快挙で、9戦ぶりの勝ち点3をもぎ取った。

 2度リードを許す苦しい展開の中、“ラスト9分”にドラマは待っていた。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入もあり追加された時間は9分。まずはDF大南の一発で試合を振り出しに戻すと、途中出場のFWクリスティアーノ(34)が左足で逆転弾を叩き込んだ。さらにリーグ戦デビューとなったFWペドロ・ハウル(24)がダメ押しゴールを決め、9分間で3発。直近8試合で3得点と決定力不足に悩んでいたチームが、試合終了間際に意地を見せた。

 25日にはチームの中心選手であるMF江坂が浦和へ移籍。8戦勝ちなしで降格圏に沈んでいただけに、エースの不在は懸念材料だったが、終わってみれば大量4発で劇的な勝利。ネルシーニョ監督(70)は「勝利をようやくつかんだ。選手たちも今日の一勝が今後の戦いでいかに重要かを理解していた」と胸を張った。

 値千金の逆転弾を決めたクリスティアーノも「選手全員が全身全霊で戦うがむしゃらな気持ちで、逆転勝利ができた」と手応えを口にした。順位を16位に上げ降格圏を抜け出し、次節は7月3日にホームで横浜と対戦する。

 ▽後半ロスタイムに1チーム3得点 J1では史上初めて。J2では2005年11月23日の札幌―甲府(札幌ド)で、甲府が1―2の終盤に3得点を挙げて逆転勝ち。もっとも時間表記が現在と異なり、公式記録上は3点とも後半44分となっている。なお代表戦では、日本が14―0と大勝した今年3月30日のW杯2次予選モンゴル戦(フクアリ)で、日本が後半46分に浅野、47分に大迫、48分に稲垣と続けて3得点した。
 

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2021年6月27日のニュース