×

川崎F、J新22戦連続負けなし!三笘先制弾に小林ダメ押し 鬼木監督「成長感じる良いゲーム」

[ 2021年5月17日 05:30 ]

明治安田生命J1第14節   川崎F2ー0札幌 ( 2021年5月16日    等々力 )

三笘(中央)左は旗手、右は田中碧。五輪代表候補3人揃い踏み(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 明治安田生命J1リーグは16日に2試合が行われ、首位の川崎Fがホームで札幌を2―0で撃破。昨年から続く不敗記録を22に伸ばし、J1新記録を達成した。後半4分にU―24日本代表MF三笘薫(23)が右足で今季7点目を決めて先制。終了間際にはFW小林悠(33)がダメ押し弾を決めた。連覇へ今年も首位を独走する“最強チーム”が、また新たな勲章を手に入れた。

 川崎Fが8年ぶりの新記録を打ち立てた。12日の仙台戦で終了間際に追いつかれて引き分け、大宮が12年から13年にマークした連続不敗記録21に並んでいた。迎えたこの日の一戦。苦しい時間帯もあった中、白星で記録に花を添え、鬼木監督も「選手の成長を感じる良いゲームだった」と満足げに振り返った。

 後半4分に三笘が今季7ゴール目を決めて先制。だが追加点を奪えず、試合の行方は最後まで分からない状況だった。1試合3得点を目標に掲げ、超攻撃スタイルを貫いてきた川崎F。追加点を狙うのか、守り切るのか――。仙台戦など、終盤までもつれた試合で意思統一されていない場面もあったが、この日は違った。

 1―0の後半44分には家長が敵陣でボールをキープ。チャンスと見るや、この日J1通算300試合出場の小林が49分にとどめの一発を決めた。「時間を使うところと、チャンスの場面では仕留めるとか、今は意思統一ができている」と小林。抜群の修正能力で白星&記録達成を呼び込んだ。

 試合後の会見には完封に貢献した元韓国代表GK鄭成龍が登場。その中で唯一発せられた日本語が「球際、ハードワーク、切り替え」。鬼木監督が17年に就任して以来、チームに徹底してきた3原則だ。小林は言う。「みんな意識が高い。勝ちながら満足している選手はいない。それがやっぱり負けなしにつながっている」。抜群の修正力、飽くなき向上心、チームに根付いた強い競争心。長年の積み重ねで川崎Fがまた一つ歴史を塗り替えた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月17日のニュース