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142日ぶり復帰「イニエスタ効果」だ!古橋2発祝弾で神戸6年ぶり広島撃破

[ 2021年5月2日 05:30 ]

明治安田生命J1第12節第1日   神戸3ー0広島 ( 2021年5月1日    ノエスタ )

<神戸・広島> 後半、競り合う広島・東(左)と神戸・イニエスタ (撮影・後藤 大輝)
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 各地で6試合が行われ、神戸はホームで広島と対戦し、3―0で勝利した。昨年12月に右太腿を手術した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)が、後半30分から投入され、約5カ月ぶりとなる公式戦出場。主将の復帰を祝うかのように、日本代表FW古橋亨梧(26)の2得点などでチームは4試合ぶりとなる白星をつかんだ。古橋は得点ランク首位タイに浮上。横浜はFWオナイウ阿道(25)のハットトリックでFC東京に完勝した。

 イニエスタが帰ってきた。3―0の後半30分からピッチに立つと、元日本代表MF山口から主将マークを譲り受けてトップ下の位置へ。中盤で軽快にボールをさばきつつ、同41分にはFWリンコンとのワンツーでゴール前に顔を出すなど、プレーできる喜びを全身で表現した。

 「凄く幸せな気持ち。チームメートとともにプレーできることがうれしかった。素晴らしい形で勝ち点3を取ることができて、完璧な1日になった」

 昨年12月10日のACL準々決勝・水原戦以来、142日ぶりとなる試合出場。「長いケガで(気持ちの)浮き沈みはある。その中でも難しい時期を努力や練習で乗り越えてきた。長い期間が実った」。本調子にはほど遠く、また無観客のスタジアムだったが、新たな一歩を踏み出した。

 当初から終盤での起用が見込まれていたイニエスタ。前半だけで3点のリードを奪い、主将が復帰しやすい状況を演出したのは古橋らチームメートだった。序盤から広島を圧倒し、前半11分に先制点をマーク。同25分に再びネットを揺らし、これで古橋は今季9得点目で得点ランクトップタイに浮上した。

 広島からの白星は12試合ぶりで、15年4月以来、6年ぶりだった。チームにとって4試合ぶりの勝利を喜んだ背番号8は、自身の今後にも目を向けた。

 「これで終わりじゃない。一つの目標を達成したけど、できるだけ多くの試合、長い時間をプレーするという次の挑戦が始まる」
 現状に満足せず、どん欲に高みを目指す。今月11日に37歳の誕生日を迎える中、イニエスタの「挑戦」は続く。

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