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森保U24 五輪サッカー1次Lはメキシコ、フランスと同組 「厳しい」も頂点へ気持ち変わらず

[ 2021年4月22日 05:30 ]

抽選をともにJFAハウスで見守った森保監督(左)と高倉監督(日本サッカー協会提供)
Photo By 提供写真

 東京五輪のサッカーの組み合わせ抽選が21日にスイス・チューリヒで行われ、男女の1次リーグの組分けが決まった。自国開催で悲願の金メダルを狙う日本男子は南アフリカ、メキシコ、フランスと同じA組となった。日本女子のE組は英国、カナダ、チリが入り、男女ともに強豪と顔を合わせる。男子は7月22日の南アフリカ戦、女子は同21日のカナダ戦とが初陣で、決勝は女子が8月6日、男子が同7日。抽選後に男子の森保一監督(52)、女子の高倉麻子監督(53)がそれぞれオンラインで会見を行った。

  使い古された“死の組”のワードが浮かぶ。ただ、森保監督の頭には生き抜くことしか、なかった。「厳しい。グループリーグを突破するのも大変」と危機感をあらわにしたが、その表情は口ぶりとは対照的だった。

 「金メダルに向けて戦うという意味では、どの対戦国と同じグループになっても気持ちが変わることはない」。頂点を意識するからこそ、対戦する3カ国を冷静に分析した。

 <南アフリカ>鍵となる初戦だ。16年のリオデジャネイロ五輪は同じアフリカ勢のナイジェリアの身体能力に押され、黒星発進し、1次リーグ敗退。森保ジャパン発足前の17年夏にはDF冨安らを擁したU―20W杯で対戦し、2―1で勝利しているが「個人の能力が高い。予選をスカウティングしても非常に組織的に戦えるチーム」と警戒する。

  <メキシコ>「非常に試合巧者な印象。どういう展開になっても対応できる個人の能力や経験値がある」。ただ、日本は19年6月のトゥーロン国際で2―2からのPK戦を制した。「より、警戒して準備してくる。その上を行けるよう準備しなければいけない」と引き締める。

 <フランス>「選手層が厚い。非常にタレントぞろい」。FWエムバペはA代表の欧州選手権を優先する可能性が高いが、U―24世代の人材も屈指だ。

 指揮官は「世界トップの実力があるチームとでも目線は同じに戦える」と言い切る。A代表として五輪世代で臨んだ試合も含めて対戦国は30カ国以上。主となるメンバーの多くがA代表で経験を積んできた。その自信を胸に、頂点を目指す。

 【実は吉兆?】1次リーグ突破への吉兆?だ。同組の南アフリカ、メキシコ、フランスとは過去3大会で対戦。その3大会全てで、日本は1次リーグを突破している。準々決勝でフランスを3―1で下し、3位決定戦でメキシコを2―0で破った68年メキシコ大会は過去最高の銅メダル。1次リーグで南アフリカを2―1で制した00年シドニー大会は8強。そして12年ロンドン大会では準決勝でメキシコに1―3で敗れたが、ベスト4に入った。

 ▼日本サッカー協会・田嶋幸三会長 男女とも非常に厳しいグループに入ったが、どの国もいずれは対戦しなければならない。メダル獲得を目指して頑張ってほしい。
 

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