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C大阪・大久保“止まらん”5戦5発 雷雨で開始2時間遅れ、水たまりのピッチ、悪条件も跳ね返す決勝弾

[ 2021年3月14日 05:30 ]

明治安田生命J1第4節第1日   C大阪4-1横浜FC ( 2021年3月13日    ニッパツ )

<横浜FC・C大阪> 前半、ドリブル突破を図る大久保(右)。左は横浜FC・手塚 (撮影・光山 貴大)
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 各地で6試合が行われ、C大阪はアウェーで横浜FCと対戦し、4―1で勝利した。先発出場した元日本代表FW大久保嘉人(38)は、後半15分に今季5得点目をとなる決勝点をマーク。2試合ぶりのゴールで今季初の2連勝に貢献するとともに、自身の持つJ1最多得点を「190」に更新した。

 嫌な流れを一撃で断ち切った。後半10分、決定機を逃した直後に横浜FCに同点弾を献上。相手に逆転の機運が高まる中、迎えた同15分だった。右サイドからDF松田陸がクロスを送ると、大久保が瞬間的にゴール前へと走り出す。元日本代表DF伊野波の前に入り込み、頭で巧みにネットを揺らした。

 2連勝を呼び込む決勝弾。「みんなが頑張ってくれていて、最後にどうにかしてでも決めてやろうという気持ちを忘れずにやっている。みんなを楽にさせたい気持ち、勝ちたい気持ちでやっている」。そう語ってきたフィニッシャーは、これで開幕から5戦5発。自身の持つJ1通算最多得点も「190」に伸ばし、得点ランクでも再び単独トップに立った。

 激しい雷雨で試合開始は2時間も遅れた。「試合があるのかないのかを心配する2時間だった」とレヴィー・クルピ監督は振り返る。敵地のピッチは至るところに水たまりができ、普段通りのプレーをするのは難しかった。それでも、経験豊富な38歳や司令塔の元日本代表MF清武らを中心にゴールへ迫り、終わってみれば今季最多の4発で快勝した。

 「4点を獲って勝利を収めたという意味では、選手たちのパフォーマンスは称えられるべきだ」と指揮官。その上で「良い時間帯もあれば悪い時間帯もある。修正すべき点は改善していきたい」とも付け加えた。今季、再び攻撃サッカーへと舵を切ったC大阪。開幕から全試合で複数得点をマークしている中でも、課題と向き合いながら高みを目指していく。

 《豊川は今季初、加藤はJ1初弾!!》
 FW豊川に今季初ゴール、そしてFW加藤にJ1初ゴールが生まれた。前半25分、ゴール前の浮き球を豊川が頭で流し込み、後半42分には途中出場の加藤がカウンターから記念すべきゴールを決めた。2人にとってのお手本が、大先輩の大久保。「点を獲れるところを知っている」と豊川が言えば、今オフにJ2金沢から加入した加藤は「動き出しなどを勉強させてもらっています」と語った。

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2021年3月14日のニュース